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『007』第25作、『ボーン・アイデンティティー』シリーズの脚本家が参加へ ─ 米報道

007/スカイフォール
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映画史に輝くスパイ映画シリーズの最新作、『007』第25作(タイトル未定)に、ハリウッドにおけるスパイ・アクションの新局面を切り開いた『ボーン』シリーズから精鋭が送り込まれる。『ボーン・アルティメイタム』(2007)の脚本家スコット・Z・バーンズが、脚本の修正作業のため雇われたという。米The Playlistが報じた。

『ボーン・アルティメイタム』のほか、『インフォーマント!』(2009)や『コンテイジョン』(2011)、『サイド・エフェクト』(2013)などスティーブン・ソダーバーグ監督作品に数多く携わってきたバーンズは、自身も第一線の脚本家であると同時に、脚本の点検や修正を担当するスクリプト・ドクターとしても知られる。最新作は、同じくソダーバーグが「パナマ文書事件」を映画化する『The Laundromat(原題)』(2019)だ。

『007』第25作には、当初『トレインスポッティング』(1996)『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)のダニー・ボイルが監督として就任。ジョン・ホッジとともに脚本を執筆していたが、2018年6月、“創造性の相違”を理由に企画を降板した。その後、ボイル&ホッジの脚本はお蔵入りとなり、新たな脚本は『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)以降全作品を手がけるニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドが執筆。監督後任者には『ビースト・オブ・ノー・ネイション』(2015)のキャリー・フクナガが就任していた。

ところが、おそらくスタジオ&プロデューサー側は現在の脚本に納得していないようだ。The Playlistの情報によると、バーンズはすでに製作拠点のイギリス・ロンドンに入っており、少なくとも今後4週間は脚本のリライトに携わるとのこと。バーンズには多額の報酬が支払われるとも伝えられている。

本作の撮影は2019年3月4日(英国時間)にロンドンで開始されると発表されているが、これは2018年9月、フクナガ監督の就任とともに公開日の延期が発表された際の情報だ。先日、『007』第25作は再び米国公開を約1ヶ月半延期することを発表したばかり。その後、撮影開始時期が再び繰り下げられたのか、それとも予定通りのスケジュールで撮影が開始されるのかはわからない。いずれにせよ十分に余裕のあるスケジュールとは言いがたいだろう。

ちなみに本作は、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)から主演を務めてきたダニエル・クレイグにとって最後の『007』だといわれている。そのほか出演者には、前作『007 スペクター』(2015)からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、ミス・マネーペニー役のナオミ・ハリスが続投するとのこと。

映画『007』第25作(タイトル未定)は2020年4月8日に米国公開予定。『007 スカイフォール』Blu-ray&DVDは発売中。

Source: The Playlist

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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