【更新】『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック、『007』第25作悪役の出演交渉を完了へ

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)で第91回アカデミー賞主演男優賞に輝いたラミ・マレックが、『007』第25作(タイトル未定)の悪役として出演交渉に入っているという。
米Colliderによれば、すでにマレックは出演交渉の最終段階にあるとのこと。マレックが『007』第25作の悪役候補に挙がっているとの情報は2018年12月に伝えられていたが、主演ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」(2015-)最終シーズンの撮影が控えているために『007』への出演は難しいとみられていた。しかしマレック側は、「MR.ROBOT」と『007』のどちらにも出演できるよう、すでにスケジュールの調整を済ませているという。米Varietyも出演交渉については言及していないが、『007』のプロデューサー側がマレックの起用に熱意を示し、両作の調整に尽力してきたことを明かした。
このたび、『007』の撮影時期がやや後ろにずれ込んだこともマレックの出演交渉を後押ししているという。当初、本作の撮影は2019年3月4日に開始されると告知されていたが、撮影開始は2019年4月まで繰り延べとなっているようだ。マレックは「MR.ROBOT」の撮影に2019年3月から7月まで参加する予定となっているため、おそらく長期にわたるであろう『007』の撮影に後半から合流すれば、出演の両立は可能だとみられるのである。
現時点で、マレックが出演交渉に入っている役柄の詳細は不明。以前ダニー・ボイル監督が本作を手がける予定だった時期には、悪役として『ワンダーウーマン』(2017)のモロッコ人俳優サイード・タグマウイが起用されていたとされる。エジプト系アメリカ人であるマレックに白羽の矢が立ったということは、中東あるいは北アフリカに関連する設定となっている可能性が高そうだ。なお、「盲目の人物」であるとの噂もあるという。
[更新 2019年3月1日 10:50]
米Deadlineによると、マレックは出演交渉を完了しつつあるとのこと。

Varietyによれば、『007』製作チームは撮影の開始を控えてキャスティングを急ピッチで進行しているとのこと。現在空席と伝えられているのは、“ボンドガール”であるMI6のエージェントと悪役の共犯者となる女性の2名、そしてCIAエージェントの男性1名だ。CIAエージェント役には実写版『アラジン』のビリー・マグヌッセンが候補に挙がっているというが、現実的に交渉に入っているかどうかは不明。またColliderは、製作陣が『ブラックパンサー』(2018)ルピタ・ニョンゴに関心を示しているとも伝えているが、ニョンゴ側に出演の意志があるかはわかっていないという。
[更新 2019年3月1日 10:50]
米Deadlineによると、ルピタ・ニョンゴのボンドガール就任は実現しない見込みだという。
『007』第25作は、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)から主演を務めてきたダニエル・クレイグにとって最後のジェームズ・ボンド映画だといわれている。そのほか出演者として、前作『007 スペクター』(2015)からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、ミス・マネーペニー役のナオミ・ハリスが続投する。
監督は『ビースト・オブ・ノー・ネイション』(2015)のキャリー・フクナガ。脚本は『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)以降全作品を手がけるニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドが執筆し、『ボーン・アルティメイタム』(2007)のスコット・Z・バーンズがリライトに携わっているという。
映画『007』第25作(タイトル未定)は2020年4月8日に米国公開予定。『007 スカイフォール』Blu-ray&DVDは発売中。
Sources: Collider, Variety, Deadline