『ワイルド・スピード』『007』新作、揃って米国公開日を変更 ─ 2020年春の登場、ともに2度目の延期

ハリウッドに燦然と輝く人気映画シリーズ『ワイルド・スピード』『007』の新作が、ともに2度目の米国公開日変更を発表した。両作は2020年春、米国の映画商戦を賑わせることとなる。米Varietyなど複数のメディアが報じた。
『ワイルド・スピード』第9作、2020年5月へ
ユニバーサル・ピクチャーズは、ヴィン・ディーゼル主演『ワイルド・スピード』第9作(タイトル未定)の米国公開日を、2020年4月10日から、2020年5月22日へと延期すると発表。当初は2019年4月公開とアナウンスされていた。新たな公開日でライバルとなるのは、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズ製作『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs. Kong)』。自動車か二大怪獣か、果たして勝つのはどっち…?

ディーゼルによれば、『ワイルド・スピード』第9作は2019年2月にイギリス・ロンドンで撮影開始とのこと。ドミニク・トレント役のヴィン、レティ・オルティス役のミシェル・ロドリゲスは撮影に向けてトレーニングに入っているようだ。
ところが2019年2月6日(米国時間)、ミシェルは本作への出演契約を済ませていないことを米Vanity Fairの取材で明かしている。「まずは脚本を読まないといけませんね。それから私は多様性の尊重を望んでいるので――戻るかどうかはそこで決めます」。『ワイルド・スピード』第9作の脚本は新鋭ダニエル・ケイシーが務めるが、脚本作業が遅れている可能性もあるとみられる。監督は第3作~第6作を手がけたジャスティン・リン。なお、ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスは出演しない。
映画『ワイルド・スピード』第9作(タイトル未定)は2020年5月22日に米国公開予定。
『007』第25作、2020年4月へ
『ワイルド・スピード』第9作が去った、2020年4月の第2週に急遽飛び込んだのが『007』シリーズ最新作だ。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品とされる『007』第25作(タイトル未定)は、2020年2月14日から、2020年4月8日へと米国公開日を移動。当初は2019年11月8日公開と発表されていた。

『007』第25作の詳細は不明だが、出演者にはダニエルのほか、前作『007 スペクター』(2015)から、マドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、ミス・マネーペニー役のナオミ・ハリスが続投するとのこと。監督は『ビースト・オブ・ノー・ネイション』(2015)のキャリー・フクナガ。脚本は『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)以降全作品を手がけるニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドが執筆する。なお、撮影は2019年3月4日より、こちらもイギリス・ロンドンにて開始されるという。
映画『007』第25作(タイトル未定)は2020年4月8日に米国公開予定。