『007』新シリーズはまだまだ先か ─ 「着手できていない」とプロデューサー

『007』シリーズで6代目ジェームズ・ボンド役を務めたダニエル・クレイグが卒業して早2年。次なる7代目ボンドの物語がどこへ進むのかは未知数だが、実現はまだ先のようだ。プロデューサーを務めるバーバラ・ブロッコリが、製作状況を明かしている。
『007』シリーズからは最新作「007:ロード・トゥ・ア・ミリオン(原題:007’s Road to a Million)」が公開を迎える。しかし、これは映画ではなく、『007』をモチーフとしたサバイバルミッションに一般人の参加者が挑むリアリティ番組。英The Guardianでは、ブロッコリが番組について「待っている間に楽しめる良い作品です」と話している。
何を“待っている”かといえば、『007』7代目ボンドの映画シリーズのことだ。2022年6月には方向性が模索段階と伝えられていたが、当時から1年以上が経過した現在も大きな前進はない模様。ブロッコリは、「映画はその時代を反映するもので、次のチャプターに向けた大きな刷新を行うことになります」としながらも、「私たちは、まだ着手できていない状況です」と語っている。
製作陣が重要視しているのが、やはりシリーズの方向性。新たなボンド像を確立したクレイグについて、「キャラクターの感情的な側面を掘り下げる力を与えてくれた」と振り返るブロッコリだが、次期映画シリーズではテーマが見つけられていないようだ。
一方、声を大にして語るのが、「ボンド映画をビッグスクリーンで作る」ということ。『007』シリーズを製作してきた米MGMはPrime Videoを展開するAmazonによって買収されたが、ドラマシリーズ製作や映画のストリーミング配信公開の予定はないという。「観客は、あのフォーマットで世界中をのぞくことができます」とブロッコリ。「それがボンド映画の全てなんです」と強調している。
「007:ロード・トゥ・ア・ミリオン(原題:007’s Road to a Million)」は2023年11月10日よりAmazon Prime Videoにて240の国と地域で配信開始予定。
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Source: The Guardian