『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』2代目ボンド俳優が鑑賞、気になる感想は

『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を、2代目ジェームズ・ボンドで知られるジョージ・レーゼンビーが一足早く鑑賞したようだ。1969年公開のシリーズ第6作『女王陛下の007』の1作のみに出演した幻のボンド俳優は、ダニエル・クレイグ最後の『007』をどう評価したのだろうか。
ジョージ・レーゼンビーは、1967年公開の『007は二度死ぬ』で一度シリーズを降板した初代ボンド役ショーン・コネリーの後を継いだオーストラリア出身の俳優。スキーインストラクターとしてのキャリアを持っていたレーゼンビーは、アクションの才能を買われ、映画出演未経験ながらも2代目に抜擢された。当時、現場におけるレーゼンビーの態度が悪かったというのはよく語られる話で、結果的に1作限りの出演となった。とはいえ現在、『女王陛下の007』は幻のボンド作品としてカルト的人気を持ってもいる。
そんなレーゼンビーは、御年82歳。現役で俳優活動を続けており、『女王陛下の007』で見せた爽やかな笑顔は今も健在だ。米ロサンゼルスで行われたという『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の試写会に参加したレーゼンビーは、自身のTwitterでこれを報告。後輩のダニエル最後の『007』に感想を綴っている。
Since it wasn’t feasible for me to be in London for the World premiere I got to see the new Bond here in LA. Interesting choices of music I must say 😊 @007 pic.twitter.com/JVx2z5ST4G
— George Lazenby (@lazenbyofficial) September 28, 2021
「ロンドンでのワールドプレミアには行けそうになかったので、LAで新しいボンド映画を鑑賞しました。音楽のチョイスは興味深かったですね。」
投稿に用いられている絵文字通り、写真の中のレーゼンビーは満面の笑みを浮かべている。また、劇中曲について触れられているが、本作のテーマ曲は、Z世代を代表するトップアーティスト、ビリー・アイリッシュが担当した。本編を観ないことには真意は測りかねるが、ダニエルの卒業作とあり、しっとりとしたテイストの楽曲が、レーゼンビーの琴線に触れたということだろうか。
2017年には3代目ボンド役のロジャー・ムーア、そして2020年には初代ボンドのコネリーがこの世を去った。そうした中で、2022年で60周年を迎える『007』シリーズを歴代ボンド俳優が鑑賞するというのも、非常に感慨深い。4代目のティモシー・ダルトン、5代目のピアース・ブロスナンの感想もぜひ拝受してみたいものだ。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2021年10月1日(金)全国公開。