『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』日本・イギリスで大ヒット発進、『スカイフォール』超え

日本でも待望の公開を迎えた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が海外でも好発進だ。2021年9月30日に本国イギリスで公開を迎え、順次ドイツやオランダ、スイスに香港などで封切りとなった本作の世界興行収入は、10月3日付で1億1,910ドルに到達の見込み。コロナ禍以降、中国を除く米国外での初週末興行収入が1億ドルを越えたのは初めてのことだ。
「9,000万ドル」とされた事前のオープニング興収予想額を超え、シリーズ作『007 スカイフォール』(2012)の海外オープンニング興収(1億920万ドル)も上回る結果となった。前作『007 スペクター』(2015)の1億2,350万ドルにも肉薄。また、コロナ禍最大のヒット作のひとつ『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の同条件(6,950万ドル)も大幅に引き離している。
米Deadlineは、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』がいくつかの地域で期待以上の成果を見せていると、健闘ぶりを伝えている。本国イギリスの初週興収(9月30日〜10月3日)は3,480万ドルになる見通しで、やはりコロナ禍以降では最大のヒット。『スカイフォール』の同期録(3,250万ドル)をも上回るパフォーマンスだ。次いでドイツが1,470万ドルの記録。
10月1日より公開を迎えた日本でも堅実な成績を収めており、米Box Officeのデータによれば580万ドル、およそ6億4,000万円の滑り出し。こちらも『スカイフォール』以上(567万ドル)以上の成績だ。日本の場合、公開日よりちょうど緊急事態宣言が解除され、映画館の全席販売が再開されたことも追い風となっただろう。米The Hollywood Reporterは、初日の金曜日における日本での興収は「ボンドシリーズ史上最高、パンデミック下でのハリウッドタイトルとしては2番目」の記録であったと伝えている。
今後は10月8日に北米公開、やや遅れて29日から一大市場・中国でも公開となる。ダニエル・クレイグ最後のジェームズ・ボンドは、好記録と共に有終の美を飾ることとなるか。
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※記事初出時、日本興行収入の日本円表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
Source:Deadline,The Hollywood Reporter,Box Office