『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』海外OP興収が『ワイスピ』を大幅に上回る見込み、コロナ禍最大のヒットなるか

世界待望の公開を目前に控えた、ダニエル・クレイグ最後のジェームズ・ボンドとなる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、コロナ禍における最大の盛り上がりを見せてくれそうだ。米Deadlineによれば、本作の海外オープニング興行収入は9,000万ドル、日本円にしておよそ10億円超となる見込みだという。これは、同年5月に封切られた『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の6,950万ドルを大幅に上回る数字だ。
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年9月29日のベルギー、韓国を皮切りに順次公開がスタート。翌30日には、本国イギリスをはじめ、ドイツ、イタリア、ブラジル、コロンビア、北欧諸国、香港、10月1日には日本やスペインと、各国で次々にお披露目となる。また、2週目の10月8日にはアメリカ、同月29日には世界最大の映画市場を持つ中国での公開が予定されており、冒頭のオープニング記録は氷山の一角にすぎないだろう。
このたびの9,000万ドルという興収予測額は、過去のダニエル版『007』シリーズに引けを取らない記録といっても良いだろう。2012年の『007 スカイフォール』と2015年の前作『007 スペクター』(2015)の海外オープニング興収は、それぞれ1億2,350万ドルと1億920万ドルという数字。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』がコロナ禍での公開ということを鑑みると、その人気が衰えていないことがわかる。
また、本作にかけられた大きな期待は、劇場チケットの前売り券の売れ行きからも推し量ることができる。ヨーロッパ最大級の映画館チェーンOdeon Cinemasのレポートによれば、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の前売り券の販売数は17万5,000枚とのこと。この後押しもあり、コロナ禍前の2019年9月と比較した2021年9月の劇場来場者数は10%増になると見立てられている。コロナ禍以降、売上不振にさいなまれてきたであろう映画館業界にとって、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』はジェームズ・ボンドさながら、まさに救世主である。
封切りに先がけ、本国イギリスではワールドプレミアが開催。『スカイフォール』のプレミアが行われたロイヤル・アルバート・ホールが会場に選ばれた。
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会場には、主演ダニエル・クレイグをはじめ、レア・セドゥ、ラミ・マレック、ラシャーナ・リンチらキャストと、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン&バーバラ・ブロッコリ、そしてメガホンを取ったキャリー・フクナガ監督らが登場。6年ぶりにファンとの再会を果たした。また、現場には『007 ゴールデンアイ』(1995)から『スカイフォール』までM役を演じたジュディ・デンチや、ウィリアム王子&キャサリン妃、チャールズ皇太子らロイヤルファミリーも駆けつけ、ダニエル最後の『007』に華を添えた。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2021年10月1日(金)全国公開。
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Source: Deadline, THR Instagram