『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ラミ・マレック演じる悪役サフィン、前作ヴィランのブロフェルドよりも大物に

ダニエル・クレイグ版『007』シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場する悪役サフィン(ラミ・マレック)は、前作『007/スペクター』(2015)のヴィラン、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)を超える大物になるという。監督を務めるキャリー・フクナガが明かしている。
「世界をよりよく」するべく、ジェームズ・ボンドの前に立ちはだかる謎の男サフィン。火傷の跡と思われる傷を負ったその容貌、不気味なほどの落ち着きぶりからは、ただならぬオーラが感じられるが、彼の真の目的、そしてその正体はベールに包まれたままだ。
このたび英GQに登場したフクナガ監督は、サフィンというキャラクターを作り上げた際の心構えについて言及。「クリストフ・ヴァルツが演じるブロフェルドが持つ領域に入ってしまったら、(サフィンは)それを上回らなければいけないんです」と話し、以下のように続ける。
「(サフィンを)もっと大きな存在として考えなければいけませんでした。少しトリッキーなことでもあって。いかにもスーパーヴィランみたいなものは作りたくないけど、ボンドや彼が愛する人々にとってだけじゃなく、広く世界にとっても脅威となる存在でなければいけないんです。」
サフィンについてこう語るフクナガ監督だが、そのキャラクター造形については、演じるマレックの力を借りた模様。マレックは「(サフィンが持つ)本当の怖さ、そして彼が私たちにどんなパニックをもたらすのかを、(監督と)2人でちゃんと座って考えました」とGQに話している。
ちなみに、サフィンについては「スペクターの元暗殺者で、テロの世界の実力者」という過去がある可能性が浮上。これが事実あれば、犯罪組織スペクターのトップにあたるブロフェルドとサフィンの繋がりを示唆させる重要な情報にもなり得る。ヴァルツ演じるブロフェルドが最新作に再登場することもあわせて、両者の関係性に注目が集まるところだ。
Source: GQ