「24 -TWENTY FOUR-」スピンオフドラマ、製作実現ならず ─ ジャック・バウアー前日譚&法廷ドラマの企画中止が決定

日本でも人気を博した「24 -TWENTY FOUR-」のスピンオフドラマ2作品が企画中止となっていたことがわかった。米FOXエンターテイメントのマイケル・ソーン社長が米TV Lineに明かした。
20世紀フォックスは2018年ごろから、「24」シリーズの主人公ジャック・バウアーの若き日を描く前日譚シリーズと、シリーズおなじみの“リアルタイム展開”を活かした、冤罪の死刑囚をめぐる法廷サスペンスの企画を進めてきた。前日譚には「24」シリーズのショーランナーを務めてきたハワード・ゴードン、製作総指揮&脚本のジョエル・サーノウ&ロバート・コクランが参加。法廷ドラマ版にはゴードンと「キリング/26日間」(2011-2014)のジェレミー・ドナーが携わっていた。
このたびソーン社長は、これらのスピンオフ2作品について「実現しません」と明言。しかし「24」シリーズの新作を今後も製作しないのではなく、新たな可能性をひきつづき模索していくことを明らかにした。
「(「24」シリーズを)私たちにも、ファンのみなさんにも共感できるものとし続けるべく、つねに別の機会を検討しています。我々のネットワークにとっては最も大切なタイトルのひとつですから、どういうことをするにせよ、オリジナル版と同じく現代に通じる、そしてすさまじい作品にしたい。それが難しいんです。新たなバージョンを作るために尽力していますが、確実に正しいものだけを作ることになるでしょう。」
なおウォルト・ディズニー・カンパニーとの統合を受けて、20世紀フォックスの進めてきた企画は、すべてディズニー側によって再検討されていた。今回の企画中止がディズニー&フォックスの統合に影響されたものか、それとも一連の経緯からは独立して決定されたものかは分かっていない。ちなみに「24」シリーズといえば、日本版スピンオフ作品「24 Japan」が2020年度に製作されることがテレビ朝日から発表されている。
Source: TV Line