『50回目のファースト・キス』その後を描いたコントで復活、アダム・サンドラー&ドリュー・バリモアが再演

2004年(日本公開は2005年)公開の人気ロマンティック・コメディ、『50回目のファースト・キス』が企画で復活だ。主演を努めたドリュー・バリモアがホスト役の番組『The Drew Barrymore Show』内の企画で、ちょっとしたリブートが実現。ルーシー役バリモアとヘンリー役アダム・サンドラーが再演した。
『50回目のファースト・キス』は、ハワイを舞台に、1日で記憶を失ってしまうルーシー(ドリュー・バリモア)に毎日アタックを続けるヘンリー(アダム・サンドラー)の恋を描いたロマンティック・コメディ。日本でも2018年に山田孝之と長澤まさみ主演でリメイクされた。
この度の企画では、物語から数年後のルーシーとヘンリーが、コロナ禍の2020年を過ごす様子が描かれている。
ベッドで目覚めたルーシーは、昔ながらのVHSテープをブラウン管テレビに入れて再生。「5,000回目のデートだと思う」と登場したヘンリーは、「君は健忘というものを患っていて、僕は君の夫だよ」と説明。「今は2020年で、パンデミックの真っ只中にいる。酷いものだよ。野球の試合は、紙ボードの観客を入れてやってるんだ」と情勢を話しているのだが、ルーシーの立場から改めて考えると、まったく大変な事態になったものだ。
「でも今の世の中、良いこともあるんだよ」とヘンリー。「Netflixっていう会社があって、極上のエンターテインメントを自宅でゆっくり楽しめるんだ」。Netflix作品には評判作『アンカット・ダイヤモンド』(2019)など複数に出演しているサンドラーは、「僕にもギャラくれるし。だから僕らの住む家があるんだよ」とメタジョーク。
「という訳でまとめると、2020年は良い年じゃない。でもNetflixは良い。そして、君は寝てる間にいっぱいオナラしてた」とルーシーを笑わせたヘンリー。「一番すごいのは、君が自分の番組を持ってるということだ」と話したところで割って入ってきたのは、『50回目のファースト・キス』に登場したトムという男だ。10秒しか記憶が持たないため、少し話すとすぐに初対面に戻り、「やぁ、僕はトム」と何度も握手を求め直すといったキャラクターである。
トムは映画そのままの挨拶と共に登場し、「ルーシーが自分の番組を持ってるんだって?すごいや!ルーシーって誰?」と、早速忘れてしまった様子。「どうして外にいる人たちはみんなマスクを着けているの?」とも。
最後にヘンリーは、「君は毎日、みんなをハッピーにしているんだよ。君は魔法だ。世界中そう思ってる。君を知ることができて、僕は幸運だ。愛しているよ」と語りかけた。ルーシー役バリモアも「アダム、あなたがいなければ、こんなに頑張れなかった。ありがとう。愛してる」と返事。最後に再びトムが「やぁ、僕はトム!」と現れて、この企画は終わる。
Netflix推しを見せたアダム・サンドラーは、主演と脚本を務めた新作『ヒュービーのハロウィーン』が2020年10月7日に配信予定。ドリュー・バリモアは、2019年米公開のリブート版『チャーリーズ・エンジェル』で製作総指揮を務めたことも話題を呼んだ。