「エージェント・オブ・シールド」米ABC、マーベル新作ドラマを企画中 ─ 主人公は「新たな女性ヒーロー」に

マーベル・シネマティック・ユニバースの人気ドラマ「エージェント・オブ・シールド」(2013-)を手がける米ABC局が、マーベル・コミック原作の新たなドラマシリーズを企画していることがわかった。米Deadlineが報じている。
ABCエンターテインメントのキャリー・バーク会長によれば、ABCとマーベルは「あるプロジェクトについて積極的な話し合いに入っている」とのこと。多くのマーベル作品の例に漏れず、企画の詳細は明らかになっていないが、本作は「女性に焦点を当てたスーパーヒーロー作品の戦略にあてはまるもの」で、主人公は「ほぼ真新しい」キャラクターになるという。おそらくは、かつて映像化されてこなかった女性ヒーローの物語が新たに描かれるのだろう。
2018年9月、ABCは女性ヒーローを主人公とする新作ドラマを企画し、製作総指揮・脚本には『ワンダーウーマン』(2017)を執筆したアラン・ハインバーグを起用していた。しかし同企画は実現に至っておらず、2019年2月、ABCは同作のパイロット版(第1話)製作を断念。なお、現在企画されているシリーズは当時のプロジェクトとは別物だという。
ABC製作のマーベル原作ドラマには「エージェント・オブ・シールド」のほか、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)のペギー・カーターを主人公とする「エージェント・カーター」(2015-2016)、「インヒューマンズ」(2017)がある。「エージェント・オブ・シールド」は2020年米国放送のシーズン7をもって完結するため、女性ヒーローのドラマが製作された暁には、「エージェント~」終了後のマーベルドラマを牽引する存在となるはずだ。ただし、今回の企画とマーベル・シネマティック・ユニバースの従来作品の繋がりは明らかになっていない。
慣例通りならば、本作はマーベルの“テレビ部門”であるマーベル・テレビジョンが製作を担当するとみられる。“映画部門”のマーベル・スタジオも、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で映画のキャラクターを主人公とするドラマシリーズを随時発表するが、テレビ部門も勢いを落とさず継続中だ。米Huluは「マーベル ランナウェイズ」(2017-)のほか、2020年には「マーベル ゴーストライダー(邦題未定、原題:Marvel’s Ghost Rider)」「マーベル ヘルストローム(邦題未定、原題:Marvel’s Helstrom)」を製作。Netflixのシリーズは全て終了したが、米Freeform製作「マーベル クローク&ダガー」(2018-)も継続中で、「ランナウェイズ」とのクロスオーバーも正式に発表されている。
Source: Deadline