Netflix、戦国武将・伊達政宗の実録ドラマを製作へ ─ コミックと日本美術に敬意、北米ドキュメンタリー製作チームが手がける

戦国武将・伊達政宗の生涯を、Netflixと米国のドキュメンタリー製作チームがドラマ化する「Age of Samurai: Battle for Japan(原題)」が製作されることがわかった。米Deadlineが報じている。
伊達政宗は安土桃山時代から江戸時代初期の武将で、幼名は「梵天丸」。幼くして天然痘により右目を失明し、隻眼になったことから「独眼竜」と呼ばれた。17歳で家督を相続したのち、周辺勢力を相次いで討伐し、東北地方の有力者となっている。関ヶ原の戦いには東軍(徳川家康)側で参戦し、のちに仙台藩の初代当主として62万石の基礎を築いた。現在に至るまで、国内ポップカルチャー作品での翻案なども含め、人気武将の一人として愛される存在だ。
日本の戦国時代にフォーカスを当てる本作は、「本当にあった『ゲーム・オブ・スローンズ』」と形容されている。なるほど、現在の海外ポップカルチャーの文脈で“戦国時代”なるものを紹介するならばこれ以上の表現はないのかもしれない。本作は「ドキュドラマ」と称される、ドキュメンタリーパートとドラマパートが混合された作品となり、激しい戦いの様子がノワールもののグラフィックノベル(コミック)や日本美術に敬意を払いつつ表現される。なお、撮影はすでに日本・アメリカ・カナダにて行われているとのことだ。
製作総指揮を務めるのは、ナショナル ジオグラフィック「オリジンズ:常識を変えた人類史」(2017)やヒストリーチャンネル「バーバリアンズ・ライジング ~ローマ帝国に反逆した戦士たち~」(2016)を手がけたサイモン・ジョージ。カナダの製作会社Cream Productions、カナダのケーブルテレビ局Smithsonian Canadaが、Netflixとともに製作を担当する。
ドキュドラマ「Age of Samurai: Battle for Japan(原題)」は2019年内にNetflixにて配信予定。
Source: Deadline