実写版『アラジン』続編、ディズニーが検討中 ─ アラジン役メナ・マスードも前向き

ウォルト・ディズニーによる1992年の同名アニメ映画を基にした、実写映画版『アラジン』の続編が検討されているようだ。プロデューサーのダン・リン氏が認めた。
ランプの魔人ジーニーにウィル・スミス、監督に『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチーを起用した実写版『アラジン』は、日本を含む各国で大ヒットし、世界興収10億3,000万ドルを突破。『シャーロック~』シリーズでリッチー監督とタッグを組み、『レゴ(R)ムービー』(2014)や『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)など数々のヒット作を手がけるリン氏は、米ComicBook.comにて、続編の可能性を現在模索していることを明らかにしている。
「映画(『アラジン』)を作った時は、とにかくできるかぎり最高の映画を作りたかったし、続きを観たいかどうかは観客に委ねたいと思いました。そして、観客のみなさんは続きを観たがってくださっているように思います。何度も映画を観てもらっていますし、たくさんのファンレターもいただきます。映画館へ何度も足を運んでいる、お友達やご家族を連れて行っていると。
そこで、もっと語れるストーリーがあるように思いました。(続編では)オリジナルの『アラジン』を扱ったのと同じ方法を取るつもりです。つまり、これまでに作られたものをショット単位でリメイクするのではありません。過去の作品をしっかりと検討していますし、(『アラジン』の)根底にある材料によって描けるストーリーがもっと存在すると考えています。多くはお話ししませんが、このシリーズの行く先を探っているところなんですよ。」
原作となったアニメ版『アラジン』には、ビデオ作品としての続編『アラジン ジャファーの逆襲』(1994)『アラジン完結編 盗賊王の伝説』(1996)、テレビシリーズ「アラジンの大冒険」(1994-1995)が製作されている。しかしリン氏によれば、もし続編が作られるという場合も、単純に『ジャファーの逆襲』を実写化するとは限らないようだ。
むろん実写版『アラジン』の成功は、ただ名作アニメを実写に置き換えただけでなく、物語のテーマや映像・音楽を見事にアップデートした取り組みの妙にこそある。ジーニーのイメージを刷新したウィル・スミスや、アラジン役メナ・マスードとジャスミン役ナオミ・スコットのフレッシュな魅力がもたらした功績も大きいだろう。ちなみに『アラジン』公開時、マスードは米Colliderのインタビューにて、続編の可能性について問われると「もちろんやりたいです。ガイ(・リッチー)やキャスト、スタッフともう一度ご一緒したい」と積極的な姿勢を示していた。さて、実現なるか!
映画『アラジン』は2019年6月7日(金)より全国公開中。
Sources: ComicBook.com, Collider