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マーベル『ブラックパンサー』サントラより代表曲『All The Stars』MVが到着 ― 映画本編と精神性を共有する映像に注目

https://www.youtube.com/watch?v=JQbjS0_ZfJ0 動画サムネイル

マーベル映画『ブラックパンサー』の劇中曲、および本作にインスパイア楽曲を集めたコンセプト・アルバム『ブラックパンサー:ザ・アルバム』より、先行公開されていた楽曲“All The Stars”のミュージックビデオが公開された。

『ブラックパンサー:ザ・アルバム』は、第60回グラミー賞で5部門を獲得するなど現在最も勢いのあるラッパー、ケンドリック・ラマーがプロデュース&キュレートを担当。映画のサウンドトラックというには贅沢すぎる、最新のヒップホップ・シーン、ひいては現代のブラック・ミュージックの粋を結集した一枚となっている。
そのリードシングルとして最初に公開されていたのが、アルバムの2曲目に収録された“All The Stars”だった。ケンドリック・ラマーとシンガーソングライターのSZAによるコラボレーションで製作された本楽曲は、ミュージックビデオも二人の姿を中心に進行する構成となっている。

映画『ブラックパンサー』とのコラボレーションにもかかわらず、今回のミュージックビデオに映画本編の映像などは一切登場していない。その代わりに映し出されるのはアフリカの国々をイメージしたような街並みで、否応なく映画の舞台となるワカンダ王国を思わせる(ワカンダ王国そのものといっていい場面もある)。
そんな風景の中に佇むケンドリック・ラマーと、どこか神秘的な空間で踊るSZA。リアルなビジュアルからシュールな空間へと広がっていく映像の中に、きらめく星々や地を駆ける黒豹など、映画のカギとなるイメージが織り込まれているあたり、このミュージックビデオが映画『ブラックパンサー』とその精神を共有していることがよくわかる。サウンドトラックであってサウンドトラックでない、映画にインスパイアされた『ブラックパンサー:ザ・アルバム』の精神を表現しているといってもいいだろう。

“All The Stars”のミュージックビデオを手がけたのは、デイヴ・マイヤーズ&ザ・リトル・ホーミーズ(デイヴ・フリー)。ケンドリック・ラマー“HUMBLE.”のミュージックビデオを監督して、第60回グラミー賞で最優秀ミュージック・ビデオ賞を獲得したコンビだ。

『ブラックパンサー:ザ・アルバム』は2018年2月9日(現地時間)に米国にて発売・配信される。国内盤は2月28日に発売予定だ。なお本アルバムに収録される、人気R&BシンガーのThe Weekndとケンドリック・ラマーのコラボ楽曲“Pray For Me”ほかも先行公開済み。トラックリストおよびジャケットアートはこちらの記事にてご確認いただきたい。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー

Source: http://variety.com/2018/music/new-music/kendrick-lamar-black-panther-music-video-sza-1202689112/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=JQbjS0_ZfJ0 動画サムネイル

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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