アンディ・サーキス、「キャシアン・アンドー」のオファーで「スノークなの?復活したの?」と困惑

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚ドラマ、「キャシアン・アンドー」シーズン1がフィナーレを迎え、“アンドーロス”となっているファンもいるのではないか。11月に開催された開催された『東京コミコン2022』でもキノ・ロイ役を演じたアンディ・サーキスの登壇時には作中の名台詞「道はひとつ!(One way out!)」の掛け声で会場が大盛り上がりとなったほど、同シリーズは国内でもすっかり人気を博している。アンディはStar Wars.comのインタビューで、「キャシアン・アンドー」のオファーが来た時の感想から撮影の裏話までを語っている。
「スノーク説が盛り上がってしまう」?
『スター・ウォーズ』シークエル3部作でファースト・オーダーの最高指導者スノークを演じたアンディ・サーキス。「キャシアン・アンドー」への出演で『スター・ウォーズ』ユニバースにカムバックした形となったが、キノ・ロイ役のオファーが来た時はどう思ったのだろう。
「若干不安でした。だってオファーが来た時にこう思ったんです。“おいおい、うそだろ、スノークをめぐる考察が過熱してしまうじゃないか!この役はスノークなのか?彼が復活したのか?”とね。」
スノークについては、特に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)公開時点では謎が多かったキャラクターであったこともあり、その正体をめぐってファンたちの間で熱い議論が交わされていた。実際アンディの想像通りに本ドラマ配信時も、キノ・ロイがスノークのクローン素体なのではないか、といった考察が上がるなどした。残念ながら、Star Wars.comの記事内でもキノ・ロイ=スノーク説はハッキリと否定されている。
インターネット上で考察が盛り上がっていたことはアンディ本人も知っていたようだ。ただ、じっくりは読んでいないそう。その理由については「読む勇気がないんです。怖すぎます!」と明かす。「いっそ声を大にして、“つながりなんてないんだ”と伝えたくなります。“迷宮入りするのに、自分の人生の時間を使わないで”って。」

役作りから生み出されたキノ・ロイの過去
この記事には、「キャシアン・アンドー」のネタバレが含まれています。
当初はこのようなスノーク関連の懸念もあったようだが、演じるキャラクターについて製作総指揮を務めるトニー・ギルロイと打ち合わせをすると、すぐに不安は和らいでいったという。ギルロイが脚本を務めた『ローグ・ワン』の大ファンであったことも大きく、すぐにキノ・ロイというキャラクターに惚れていったそうだ。
その後は台本を読み、役作りを進めていったアンディ。投獄される前は、労働組合の代表者や現場監督といった集団をまとめる職に就いていたという人物像がくっきりと浮かび上がった。だからこそキノ・ロイは刑務所という新たな環境でも、囚人たちをまとめ上げ、労働者たちのために立ち上がることもできたのだという。彼の人物像について、アンディはこう語る。
「彼はとても力強い人間です。ズバズバしていて、頭が固くもあります。これはナーキーナ5で過酷な扱いを受けてきたからでしょう。鬼教官のようであり、情け容赦はなく、人を寄せ付けず、いじめっ子のようだとも言えます。ですが、この刑務所では競争が全てです。他人を打ち負かすことで、フロアは回っていきます。負ければ電撃を浴びるのは自分。アメとムチの世界であり、アメはわずかしかないのです。」
彼なりに全員の動きを厳しく管理することで、“ムチ”ならぬ電気ショックから囚人たちを守っていたのだ。

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