『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』小ネタ、ルークのセリフのアドリブ情報をマーク・ハミルが認める

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ルーク・スカイウォーカーのとあるセリフは、演じたマーク・ハミルのアドリブだった?ファンの間で語られていた「小ネタ」の真偽に、マーク本人が言及した。
件のセリフは、デス・スター内に捕らわれてしまったルークとハン・ソロ、チューバッカ、ベン・ケノービ、R2-D2やC-3POの一行が、レイア姫を救出するために潜入ミッションに挑む場面のもの。ストーム・トルーパーのコスチュームを奪ったルークとハンは、チューバッカを捕虜として偽装して連行する。帝国の連中にうまく溶け込み、エレベーターに乗るところで、ルークは「ヘルメットで前が見えないよ(I can’t see a thing in this helmet.)」とぼやくのだ。
このセリフは脚本にないもので、マーク・ハミルのアドリブであるというトリビアが古くからファンの間で囁かれていた。オンライン上では、最も古い記述で2004年のものが見つかる。「マーク・ハミルが、カメラが止まってると思ってハリソン・フォードに言ったものだ」というトリビアだったが、これにマーク・ハミル本人が補足した。
It was not scripted, but I said it when I knew the cameras were rolling. I knew it didn’t matter because I had the helmet on & no one could see my face anyway. Everyone liked it, so George let me keep the line in subsequent takes.#TrueStory https://t.co/FvW3U4vRZY
— Mark Hamill (@HamillHimself) June 11, 2020
「脚本にはありませんでした。でも、カメラが回ってると知ってて言いました。ヘルメット被ってるし、どうせ顔も見られないから大丈夫だろうと。そしたら気に入ってもらえて、ジョージもその後のテイクで残すことにしたんですよ。」
結果的にこのセリフは、ルークのキャラクターをさりげなく表すものとなった。田舎の農家育ちのルークは少々気弱なところがあって、弱音を吐くことも少なくない。続く『エピソード5/帝国の逆襲』で惑星ダゴバのヨーダはこの性格を見抜き、「出来っこない」と修行を投げ出していたルークに「だから失敗したのじゃ」と諭す。
ちなみにルークは、『帝国の逆襲』でこの惑星ダゴバに着陸する際も、「前が見えない(I can’t see a thing)」と発する。レーダーも故障し、ダゴバの深い霧に視界を奪われていたのだ。先のヤヴィンの戦いでXウイングの操縦法を体得していたルークだが、ここでは突然のピンチに見舞われ機体を半沈没させてしまう。
この時から既に苛立っていたルークに、ヨーダは「この子には忍耐が足りん」と嘆く。小言が多かったルーク修行前のキャラクター性の一部は、マーク・ハミルのアドリブにも一貫して描かれたと言えよう。
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Source:HamillHimself