『アントマン&ワスプ』スコット・ラングの娘キャシー、いずれヒーローになる? 監督&マーベル社長、前向きな姿勢示す

映画『アントマン』(2015)とその続編『アントマン&ワスプ』(2018)に登場した、スコット・ラング/アントマンの娘キャシー・ラングは、アントマンとして活躍する父親に憧れる女の子だ。
自身もヒーローとして活躍する日を夢見るキャシーだが、実はコミックの世界ではその夢は実現済み。アントマンと似た能力を持つ「スタチュアート」としてヤング・アベンジャーズに所属したほか、「スティンガー」として父親とチームを組み、ヒーロー活動を行っている。
それゆえ、いずれマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でもキャシーがヒーローになるのではと考えるファンは多い。このたび米ComicBook.comのインタビューにて、『アントマン』シリーズのペイトン・リード監督が、キャシー・ラングの今後について語った。
この記事には、『アントマン&ワスプ』のネタバレが含まれています。

「可能性はあるでしょうね」
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で、アベンジャーズを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」に反発したキャプテン・アメリカに加担したことで、スコットはFBIによる監視のもと自宅軟禁となっていた。だが、軟禁生活が終わりを迎える数日前、量子世界に消えた母ジャネットを探すピム親子によって自宅の外に連れ出されてしまう。ピム親子がスコットの足枷に細工を施したものの、物語の終盤では嘘がとうとうバレてしまい、FBIが自宅に急行することに。ちょうどスコットの自宅を訪れていた娘キャシーは、FBIに嘘をついて時間稼ぎをする。その間にスコットは自宅へ戻り、家にずっといたことを証明。無事に自宅軟禁を解かれることとなった。
ペイトン監督は、『アントマン&ワスプ』におけるキャシーの活躍についてこう述べている。
「スコットの娘、キャシー・ラングの存在は、(『アントマン』シリーズの)2作品、特に『アントマン&ワスプ』で蒔いた種のひとつです。コミックではキャシー自身がヒーローになりますし、この映画で、彼女がスコットをかばってFBIに立ち向かうシーンが大好きなんですよ。キャシーに父親の性格が少し見えますよね。キャシーに将来どんなことが待ってるのか、楽しみですよ。」
また監督は、将来的にキャシーがMCUのヒーローとして活躍することについても前向きなコメントを残している。
「可能性はあるでしょうね、本当に。ニック・スペンサーが手がけたアントマンのコミックにはいくつも面白い要素がありますよね。彼らはマイアミに住んでいて、キャシーは高校生で、女子高生らしい問題を抱えているんです。スコット・ラングが様々な年齢のキャシーに向き合う姿は好きですね。」
ところで、MCUの製作を統括するマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長もこれに似た考えを持っているようだ。米Screen Rantのインタビューにて、キャシーが所属するヤング・ジャスティスが映画に登場する可能性について問われた際、ファイギ社長は以下のように語っていたのである。
「コミックに描かれていることすべてが、私たちにとっては前進することへのインスピレーションになります。この映画(『アントマン&ワスプ』)で、キャシーが父親の影響を受けて良いことをしたがるのは、特に良いところですよね。もちろん、その方針で進んでいきますよ。いつ、どこで、どうやって、なのかはまだわかりませんけどね。でもとてもクールだと思います。」
ちなみにキャシーが次に登場すると噂されているのは『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』。一部の噂によれば、『アベンジャーズ』第4作でキャシーはティーンエイジャーの姿で登場するとの説があるほか、演じるのは『子連れじゃダメかしら?』(2014)などのエマ・フールマンだというのだ。同じく信憑性の乏しい噂ながら、同作は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の数年後から始まるという説もある。むろん現時点で真相は不明だが、もしかしてキャシーがヒーローとして活躍する姿が見られる日はそう遠くないのかも…?
映画『アントマン&ワスプ』MovieNEXは2019年1月9日(水)発売。2018年12月19日(水)に先行デジタル配信がスタートする。
Sources: Comicbook.com, ScreenRant (1, 2)