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【怖すぎ】『アントマン』にもしも『キャプテン・アメリカ』ゾラ博士が登場していたら

映画『アントマン』は、1989年、若きハンク・ピム博士がハワード・スタークやペギー・カーター、S.H.I.E.L.D.幹部のミッチェル・カーソンと話し合うシーンから始まる。いわば本編の前フリなのだが、脚本初稿を手がけたエドガー・ライトが執筆したものは完成版とはやや違う、といわれていた。この冒頭場面に『キャプテン・アメリカ』のアーニム・ゾラ博士らが登場していたというのだ。

この噂は『アントマン』の公開以前からまことしやかに囁かれていたが、ここにきて、コンセプト・アーティストのジョシュ・ニジー氏が同作のコンセプトアートを公開。噂が真実だったことが明らかになった。

マーベル・シネマティック・ユニバースにゾラ博士が初めて登場したのは、映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)だった。演じたのはトビー・ジョーンズで、彼はレッドスカルに仕える科学者として現れたのである。

次にゾラ博士がその姿を見せたのは、続編『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)だ。しかし博士本人は1972年に死亡したという設定のため、彼自身はコンピューターの内部に“生きている”存在として登場。あまりに不気味な出演シーンは多くの観客を戦慄させた。

『アントマン』登場してたらこんな感じ

『アントマン』の冒頭シーンは1989年、すなわちゾラ博士が死亡してから17年後にあたる。『ウィンター・ソルジャー』での登場をふまえ、博士はやはりデジタル化した存在として登場する予定だったらしい。胸部に博士の顔が映ったサイボーグ、というデザインはコミックのキャラクターに近いものだ。ニジー氏が公開した4種類のコンセプトアートは以下の通り。

実はコミック版にもっとも近いビジュアル。 http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
実はコミック版にもっとも近いビジュアル。
http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
コミック版に近いが上の顔が怖い。 http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
コミック版に近いが上の顔が怖い。
http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
どうやって首のところに顔を出しているんだ……。 http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
どうやって首のところに顔を出しているんだ……。
http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
『ウィンター・ソルジャー』の延長線上にあるデザイン。 http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/
『ウィンター・ソルジャー』の延長線上にあるデザイン。
http://www.joshnizzi.com/portfolio/ant-man/

ちなみにエドガー・ライトによる脚本では、ゾラ博士が登場するはずだった冒頭シーンに、同じく『ウィンター・ソルジャー』より若かりしアレクサンダー・ピアース(ロバート・レッドフォード)も登場していたという。ライトが『アントマン』を離脱したあと、脚本はリライトされ、ゾラ博士とピアースの存在がカットされて、代わりにミッチェル・カーソンが書き加えられたようだ。初期脚本のまま進んでいれば、『アントマン』は『ウィンター・ソルジャー』とのリンクが強い作品になっていたのかもしれない。

ゾラ博士の登場する『アントマン』、あなたは観たかった? それとも観たくなかった ?

sources: http://comicbook.com/2016/11/11/concept-art-reveals-arnim-zola-was-supposed-to-appear-in-ant-man/
http://comicbook.com/blog/2014/08/14/ant-man-spoilers-reveal-characters-set-to-appear/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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