『アントマン』第3作、デイヴ役T.I.は続投せず ─ 複数女性への性的暴行報道後に判明

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気作『アントマン』シリーズで、主人公スコット・ラング率いる窃盗団の一員として登場したデイヴは、第3作『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題:Ant-man And The Wasp: Quantumania)』には姿を見せないようだ。米The Hollywood Reporterが、デイヴ役を演じるラッパーのT.I.( ティップ・“T.I”・ハリス)が続投しないことを伝えている。
『アントマン』シリーズには、アントマン/スコット・ラング役のポール・ラッド、ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン役のエヴァンジェリン・リリーをはじめ、ハンク・ピム役のマイケル・ダグラス、初代ワスプ役のミシェル・ファイファーが復帰。撮影は2021年夏の開始が見込まれている。
このたび第3作に出演しないことが確認されたT.I.扮するデイヴは、スコットとマイケル・ペーニャ演じるルイスの泥棒仲間として登場。第2作では、 デヴィッド・ダストマルチャン演じるカートと共に、ルイスが営むセキュリティ会社に身を置いていた。
2021年3月1日(現地時間)、T.I. は妻タメカ・“タイニー”・ハリスと共に、複数の女性から性的虐待容疑で告発されたと海外メディアで伝えられた。これが続投しないことへの原因であるかどうかは現時点で定かでないという。
前2作で出演したキャストに関しては、ルイス役のペーニャやスコットの元妻マギーの婚約者(第2作では夫)パクストン役を演じたボビー・カナヴェイルの復帰が待たれているところ。ペーニャは2020年2月、カナヴェイルは同年11月にそれぞれ復帰希望を明かしていたが、両者ともに製作側からのアプローチが無いという。
新キャストでは、スコットの娘キャシー役を新たに『名探偵ピカチュウ』(2019)のキャスリン・ニュートンが引き継ぐほか、ヴィランの征服者カーン役をジョナサン・メジャーズが演じる。監督はシリーズ前2作のペイトン・リードが務め、脚本は「リック・アンド・モーティ」やマーベル・コミックなどの経歴を持つジェフ・ラブネスが執筆した。
映画『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題:Ant-man And The Wasp: Quantumania)』は2022年米国公開予定。