『アクアマン2』は延期せず予定通り公開か ─ 2023年12月米公開をキープ

ハリウッドで続行中の全米脚本家組合と全米映画俳優組合によるストライキの影響で、マーベル・スタジオやソニー・ピクチャーズの映画公開延期が報じられるなか、DC映画『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』の米公開日に変更はないという。
実際に『アクアマン』続編はこのストライキによって再び延期されるとの情報も登場していた。米Varietyによると、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー関係者からの証言として、予定通り2023年12月20日に米国公開の見込みだとのこと。
第1作は世界累計興収が11億5,000万ドルに迫る大ヒットとなったが、続編の製作は紆余曲折を経ている。ワーナー・ブラザースを率いていたウォルター・ハマダが退任後、映画部門会長に任命されたマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディによる暫定指揮下で編集・再撮影が行われる事態となった。
さらに度重なるリリース延期に伴って『ザ・フラッシュ』との公開順が入れ替わったことにより、登場予定だったバットマンをマイケル・キートンが演じるのか、ベン・アフレックが演じるのかについても複雑化。結局、最新のカットではどちらのバットマンも登場しないことになった伝えられている。
12月20日公開とあれば、米ワーナーは遅くとも10月ごろまでにはプロモーションを本格化させたいことだろう。それまでにストライキが収束していなければ、改めて延期が検討されることがあるかもしれない。DCは、(俳優個人のスキャンダルによって)事前プロモーションを十分に行えなかった『ザ・フラッシュ』が興行苦戦するという前例を持っている。旧ユニバース最後の作品となるので、ジェイソン・モモアらを讃えながら華々しく送り出して欲しいところだ。
度重なる公開日の変更と、DCの体制改変に翻弄されることとなった『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』。物語の詳細はベールに包まれているが、続編にはアクアマン/アーサー・カリー役でジェイソン・モモア、オーム役でパトリック・ウィルソン、アトランナ役でニコール・キッドマン、ネレウス王役でドルフ・ラングレン、ブラックマンタ/デビッド・ケイン役でヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、トム・カリー役でテムエラ・モリソン、スティーブン・シン役でランドール・パークらが続投。
前作に続いてジェームズ・ワンがメガホンを取り、デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリックも脚本でカムバックする。
DC映画『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』は2023年12月20日に米公開の見込み。
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Source:Variety
Text:Hollywood、中谷直登