マッツ・ミケルセン、雪山サバイバル一人芝居 ─ 「キャリア史上最高の演技」で魅せる『ARCTIC』予告編が米公開

“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンによる至極の一人芝居が堪能できそうだ。
「ハンニバル』(2013-2015)や『ドクター・ストレンジ』(2016)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のマッツ・ミケルセン主演映画『Arctic(原題)』の予告編映像が米公開された。雪山で遭難した1人の男が、決死のサバイバルに挑む。米IndieWireは、『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』(2013)のロバート・レッドフォード、『ゼロ・グラビティ』(2013)のサンドラ・ブロック、『キャストウェイ』(2000)トム・ハンクスなど孤立無援のサバイバル映画群に新たに加わる作品として紹介している。
マッツ・ミケルセンが演じるのは、飛行機事故で機体を北極地帯に不時着させたパイロット、名をオボァガードという。ひとまずは安全と言える機内に留まるのか、救助を求めて危険な旅に足を踏み出すのか。映像では、吹雪の中で出来る限り大きなSOSを雪原に描く様子や、救出の手がかりを求めて雪山の向こう峰を望む姿が映し出されている。「心配するな、明日には助かる。明後日になるかもしれないが、心配はするな」オボァガードは自分自身にも言い聞かせるように勇気づける。「必ず見つけ出す」──オボァガードは女性を”そり”に乗せロープで引きながら、過酷な白の世界を進んでいく。道中は厳しい崖道やホッキョクグマの襲来など、どこで命を落としてもおかしくない危機が連続する。
海外メディアからは絶賛の声が集まっている。米IndieWireは「サバイバル劇映画として、史上最高作のひとつ」、米Varietyは「心掴まれる冒険映画」と評価。ほぼマッツ・ミケルセンの一人芝居による過酷な雪山サバイバルが展開される点について、米VOXは「人間対自然の、混じり気のない抽出物」と表現した。マッツのファンは、「マッツ・ミケルセンがキャリア史上最高の演技を見せている」という評価も見逃せないだろう。カンヌ国際映画祭でいち早く鑑賞した米Colliderのグレゴリー・エルウッド氏は、「ミケルセンが劇中の大半のシーンで疲弊しており、映画が進むにつれて、これはもはや演技ではないのでは、と考え始める」とレビューに記しているのだ。
映画『Arctic(原題)』は、2019年2月1日、米国の一部劇場で公開。まずは本国で大きく盛り上がれば、日本でも観られるかもしれない。監督は、本作がデビュー作となるブラジル出身の31歳、ジョー・ペナ。
※2019年2月19日10時
あらすじ部分に関するご指摘を頂き、記載内容を変更いたしました。