『ゴールデン・リバー』ジャック・オーディアール監督、傑作グラフィック・ノベルを映画化 ─『燃ゆる女の肖像』セリーヌ・シアマが脚本に就任

『ディーパンの闘い』(2015)『ゴールデン・リバー』(2018)のジャック・オーディアール監督最新作『Les Olympiades(原題)』が発表された。カンヌ国際映画祭でパルムドールの受賞経歴もある、仏映画界を代表する巨匠監督だ。現在フランス・パリにて撮影中。米Deadlineが報じている。
『Les Olympiades』は、漫画家エイドリアン・トミネの短編集『キリング・アンド・ダイング』(国書刊行会)を原作とした作品。映画版の物語の詳細については不明だが、思春期の女性主人公を捉えた内容になる模様だ。
脚本にはジャック・オーディアール監督の他、現代の仏映画界に新風を巻き起こしている製作陣が集結。カンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた『燃ゆる女の肖像』(2020年12月4日公開)のセリーヌ・シアマ、アルノー・デプレシャン監督『イスマエルの亡霊たち』(2017)の脚本を執筆したレア・ミシウス。セリーヌ・シアマは、『ぼくの名前はズッキーニ』(2016)の脚本も手掛けており、作品を発表する度に登場人物の繊細な感情を浮き彫りにして、人々を魅了し続けている。一方のレア・ミシウスは自身監督作『AVA(原題)』が、カンヌ国際映画祭の国際批評家週間にて受賞を果たした。
製作にはジャック・オーディアール監督の他、『レッドタートル ある島の物語』(2016)『ゴールデン・リバー』のヴァレリー・シャーマンが就任。撮影監督は『AVA』のポール・ギルハウムが、音楽監修は『失くした体』(2019)のピエール・マリードル&レオス・カラックス監督『Anette(原題)』のマリオン・コティヤールが務める。出演者については不明の為、続報が待たれるところだ。
Source: Variety