『アバター』はキャメロンが19歳の時に「夢」で見た光景が元ネタ ─ 「アイデア盗まれたと訴訟してくる奴らに絵を見せる」

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も絶賛公開中の『アバター』シリーズといえば、3Dで見てこそ魅力が最大化される、パンドラの色めく独特の世界観が特徴だ。
1作目で描かれたパンドラの森では、神秘的に光り輝く森の光景に目も心も奪われたことだろう。異世界の不思議な動物や植物は、実は監督ジェームズ・キャメロンが19歳の頃のある夜に見た「夢」に基づくものだという。キャメロンは米GQでこう語っている。
「こんな夢を見て目が覚めたんです。光ファイバーランプのような木々があって、光り輝く粒子が流れる川もある、発光する森の中にいてね。地面には紫色の苔があって、歩くと発光するんです。そして何かが飛び立ったと思ったら、それはトカゲで、空飛ぶフリスビーみたいに羽が回転するんです。それが降りてきて、どこかに着地していく。全て、夢で見た光景なんです。」
興奮状態で目覚めたキャメロンは、夢で見た光景を絵に描き起こしたそう。その時のスケッチが、後に「『アバター』のアイデアが盗まれた」とする10件ほどの訴訟から自身を救ってくれることになったという。
「成功した映画にはどんな時も、自分の頭からアイデアが盗まれたとぬかす、カツラの下にアルミホイルを巻いた変人が必ず出てくる。そういう輩が、10人も11人も出てきたんです。だから、私は19歳の学生時代に描いたその絵を見せて、“わかったか?光る木が描いてあるだろ?オレンジ色の光るトカゲが回転してるだろ?紫の苔があるだろ?”って言ってやるんです。そうするとみんな去っていきましたよ。」
キャメロン少年が19歳に見た夢に基づいた映画が、後に世界で最も興行収入を挙げる超大作映画に大化けすることとなった。そんな夢について、キャメロンはこんなロマンチックな言葉で表現している。
「今の世の中にあるストリーミングサービスなんかよりも、もっと良いプライベート・ストリーミングサービスがある。それは毎晩、無料で見られるんだ。」
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は大ヒット公開中。
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Source:GQ