『アベンジャーズ/エンドゲーム』の名ゼリフ「私はアイアンマンだ」には別案があった ─ ロバート・ダウニー・Jr.が明かす

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)をローンチした記念すべき映画『アイアンマン』(2008)。シリーズ3部作の主人公アイアンマン/トニー・スタークは、『アベンジャーズ』シリーズではリーダーとしてスーパーヒーローチームを牽引し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では世界を救うために自ら犠牲となった。
そのシーンでアイアンマンは、MCU史に名を刻む「I am Iron Man(私はアイアンマンだ)」という名ゼリフを残したが、どうやら複数の代替案があったようだ。ポッドキャスト番組「Hypochondriactor」に出演したアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.が、あの最後のセリフについて訊かれて裏話を披露している。
「推したいと思っていた代替のセリフが本当にたくさんありました。どれも自分で試したくなるような超思い上がったセリフで、“お前はもう終わりだ(You are so f*cked.)”とか。自分では“オー、スナップ!(Oh snap)”と言うつもりだったんです……。そのセリフは粋がっていて、(トニーの)全体的なキャラクター像を表していますよね。それは確か、素晴しき編集者か脚本家の誰かのアイデアでした。その人は、最初の映画に戻って、トニーのオリジンを表す言葉で彼を死なせる必要があると言っていました。僕たちは締めくくるのが好きですから。」
ダウニー・Jr.が言う「オー、スナップ!」とは、“くそっ!”といった意味のスラングであるが、指を“パチン”と鳴らす時の表現にも掛けている。他にも、トニーがインフィニティストーンを手に入れた後に何も言わない案もあったが、上手くいかなかったとのこと。その時に「私はアイアンマンだ」というセリフが打診されたそうだが、最初、ダウニー・Jr.は乗り気ではなかったのだとか。即興を好むことで知られるダウニー・Jr.は、トニーの最後の場面で決められたセリフを言いたくなかったのかもしれないが、あの名ゼリフのおかげで、涙なしでは観られない感動のシーンが誕生したことは言うでもないだろう。
Source:Hypochondriactor