『ブラックパンサー』監督、『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』就任説を否定 ─ 「監督としての次回作はわからない」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2026年に再びの“集大成”を控えている。『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』は、コミックの有名タイトルをその名に冠する以外、詳しいことが一切明かされていない超大作。現時点で監督の名前も発表されていない。
そんな中、ファンの間で監督の最有力候補と目されていたのが『ブラックパンサー』シリーズのライアン・クーグラー監督だ。しかし米Varietyの取材では、『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』への就任説を尋ねられるや「とんでもない(That’s crazy.)」と一言。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も、同じく否定的なコメントを発した。
「ライアンは唯一無二の才能であり、数年間をともに過ごせる素晴らしい人ですから、いつでも仕事をしたいと思っています。けれども正直に言って、そういった話し合いはありません。ライアンに『シークレット・ウォーズ』の話はしていないんです。」
クーグラー監督は、MCUドラマ「アイアンハート」(2023年秋配信予定)に製作総指揮として参加しているが、まだ『ブラックパンサー』第3作の予定も発表されておらず、その後のMCUとの関わり方は未知数だ。本人も「脚本家・監督としての次回作が何になるのかはわからない」と述べ、MCU以外の具体的な見通しも立っていないことをうかがわせた。
「(『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に)僕はすべてを捧げました。この映画に自分のすべてがあり、今はプロモーションの中でじっくりと考えているところ。今まで自分の本心を言わなかったので、たくさん泣いてしまうと思います。けれども、そこから今後のことを考えていきたい。」
もっとも既報の通り、マーベル・スタジオとクーグラー監督は『ブラックパンサー』第3作のアイデアについて話し合いを始めている模様。ファイギ社長もこれを認め、クーグラー不在の続編ならば「優先順位は高くない」と述べた。
なお『シークレット・ウォーズ』に先駆けては、『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』が2025年5月2日に米国公開予定。監督は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデスティン・ダニエル・クレットン、脚本は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)のジェフ・ラブネスが務める。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)公開。なお、『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』は2026年5月1日に米国公開予定。
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Source: Variety