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『アントマン&ワスプ』未公開シーンが判明 ― ブルーレイへの収録予定あり

映画『アントマン』(2015)の3年ぶりとなる続編『アントマン&ワスプ』(2018)は、118分という上映時間にこれでもかというほどの見どころを詰め込んだ、息つく暇もないほどのアトラクション・ムービーだ。
あるミッションをめぐる群像劇の中で、史上最小ヒーローであるアントマン&ワスプが画面狭しと活躍、おまけに前作以上の笑いが敷き詰められている。アクション、サスペンス、ユーモア、心温まるドラマの要素を見事にさばいてみせたペイトン・リード監督らの仕事ぶりには多くの観客が舌を巻くことだろう。

しかしながら映画ファンやマーベル・ファンが気になるのは、“一体どれだけの映像が削除されたのか”、そして“未公開シーンはブルーレイにどれだけ入るのか”ということであろう。本作の米国公開前、ペイトン監督はその一部を明かしてくれている。

ハンク&ジャネットの回想シーン、泣く泣くカットされていた

ペイトン監督が米Colliderに語ったところによると、『アントマン&ワスプ』のブルーレイに収録される未公開シーンは「5~10分だと思う」とのこと。編集段階で多くのシーンが削除されたということはなさそうだが、「良いシーンだけど、別の場面と同じことを繰り返している感じがして」カットすることになった場面がいくつかあるという。

監督がその代表例として明かしているのは、量子世界のシーンと、ウォルトン・ゴギンズ演じる闇社会の商人ソニー・バーチに関するシーン。「すごく楽しい場面でしたよ」と語られているので、ぜひブルーレイでその全貌が明かされることに期待したい。

また米CinemaBlendでは、ハンク・ピム(マイケル・ダグラス)とジャネット・ヴァン・ダイン(ミシェル・ファイファー)の回想シーンが編集段階で削除されていたことも明かされている。

「ハンクとジャネットの登場についてはたくさん話し合いました。80年代の彼らを少し見せたいと思っていたんですよ。(二人の)アクションシーンについても話し合いましたし、いくつかは撮影もしています。これは作品を作りながらわかっていったことなんですが…ファンとして回想シーンを見たいのと同じくらい、現在の物語が大切な映画なんですよ。」

またペイトン監督は、本作のアクションシーンについて「登場人物の感情に根ざしたものにしたかった」とも語っている。そうした思考の結果として、今回は母親ジャネットを求める娘ホープの感情を重要視することに決めたという。
ハンクとジャネットの削除された回想シーンがどのような内容だったかは明かされていないが、おそらくスコット・ラング&ホープ・ヴァン・ダインの物語にとってプラスにならないと判断されたのだろう。こちらもブルーレイに収録されることを祈りたい…!

ちなみにペイトン監督は、本作のVFXチームを「映画に使わないかもしれないシーンでも作業を続けてくれた」と絶賛している。「僕たちは完成したシーンを観たいものですし、それで映画に使えるかどうかを確かめたいですからね。(使われないことになっても)ブルーレイで素晴らしいものになりますから。」

映画『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日(金)より全国ロードショー

『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html

Sources: Collider, CB

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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