『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のスコット・ラング、『ジュマンジ』のロビン・ウィリアムズに影響受けていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の脚本は、懐かしの90年代コメディ映画に影響を受けて執筆されていたという。脚本家のジェフ・ラブネスが米Varietyにて語った。
本作では、アントマン/スコット・ラングの娘・キャシーが18歳に成長して登場。スコットは大人びたキャシーとの関わり方が分からず、一方の娘は父親に対してやや批判的。シリーズの前2作でぬいぐるみに大喜びしていた娘との関係はもはや同じではないのだ。そんな父娘関係を描く上で、ラブネスは90年代のコメディからインスピレーションを得ていたことを明かした。
「この映画は、冒頭から父と娘の物語なんです。そこで、90年代のロビン・ウィリアムズやスティーヴ・マーティンの映画から多くのインスピレーションを受けました。『花嫁のパパ』(1991)や『ジュマンジ』(1995)に登場する、昔ながらの父親の主人公です。子どもの頃から親しんでいた、僕が大好きなヒーローたちです。『フック』(1991)のロビン・ウィリアムズなどもそうですね。」
こうした“ヒーロー”の影響を受けたスコット・ラング役を演じるのは、もちろんポール・ラッド。ラブネスによると、こうした“昔ながらの父親の主人公”像に「ポール・ラッドの純粋な好かれやすさと、負け犬的な父親のヒーロー・エネルギーを組み合わせたものが映画の軸になった」と語っている。
『ジュマンジ』(1995)でロビン・ウィリアムズが演じたアラン・パリッシュは、少年時代にボードゲームの中に閉じ込められ、26年後に40歳の姿で元の世界へ戻って来るキャラクター。身体は大人だが心は子どものままという設定は、完全に大人になり切れないスコット・ラングにオーバーラップする点がありそうだ。
また『花嫁のパパ』シリーズでスティーヴ・マーティンが演じたジョージ・バンクスは、一人娘の婚約相手に複雑な想いを抱きつつ、しぶしぶ結婚の準備にいそしむ役どころ。娘の成長にうまく対応できない設定は、やはり『クアントマニア』のスコットに通じると言えそうだ。
本作のスコットは、キャシーたちと一緒に量子世界へ引きずり込まれてしまい、恐ろしいヴィランから娘を守らなければならなくなる。父と娘は、果たしてどのように待ち受ける試練を乗り越えるのか。もちろん、ラブネスは「たくさんのことが起こる、MCU的な要素も満載の映画です」とも述べている。大きくスケールアップした今回も、『アントマン』シリーズの秀逸なバランス感覚が見どころとなりそうだ。
映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年2月17日(金)に全国公開。
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Source: Variety