「デアデビル:ボーン・アゲイン」とDC「ザ・ペンギン」撮影が完全中断、スト終結まで動けず

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」と、 『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』(2022)のペンギン(コリン・ファレル)が主人公の単独ドラマ「ザ・ペンギン(原題:The Penguin)」は、全米脚本家組合(WGA)のストライキが終了するまで、撮影を完全に中断するという。米Deadlineが報じた。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、2023年3月よりニューヨーク周辺で撮影を開始。5月2日(現地時間)にストライキが始まって以来、抗議者のピケによって複数回にわたり撮影を一時中断していた。本作でキングピン役を再演するヴィンセント・ドノフリオは、「中断するべき時には中断する。チームや脚本家には敬意を払う」とストを受け入れる姿勢を示している。
「ザ・ペンギン」も同様に、5月16日に撮影地でピケを張られ、その日の撮影中断を余儀なくされていた。その翌週、主演のコリン・ファレルは米パラマウントのニューヨーク・オフィス前で行われたピケに参加。「我々にとって脚本家はすべてです」とストに賛同する理由を述べ、いま脚本家たちが「正しいことをするために仕事を失っているのは、トップにいる人々の傲慢さの証だ」と語った。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」&「ザ・ペンギン」は、ストライキが終了次第、残りの撮影を再開する見込み。ほかにも数多くの作品がストの影響を受けており、直近では米ディズニーが複数作品の米公開予定を延期した。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、かつてNetflixで別の制作会社によって展開された人気シリーズがマーベル・スタジオに移籍して初めて製作される単独シリーズ。Netflix版から、デアデビル/マット・マードック役のチャーリー・コックス、キングピン/ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ、パニッシャー/フランク・キャッスル役のジョン・バーンサルが続投する。脚本・製作総指揮は「コバート・アフェア」(2010‐2014)のマット・コーマン&クリス・オード。2024年にディズニープラスにて配信予定だ。
「ザ・ペンギン」はペンギン/オズワルド・コブルポットを主人公に、『ザ・バットマン』の約1週間後から始まる物語。ファレルはペンギン役を続投するほか、映画で監督を務めたマット・リーヴス、プロデューサーのディラン・クラーク、マーベルドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン1~3で脚本を手がけたローレン・ルフランと共に製作総指揮も兼任。ルフランが脚本・ショーランナーを担う。2024年に米Maxにて配信予定。