クリスチャン・ベール、『アムステルダム』現場でクリス・ロックを避けていた

クリスチャン・べール、ジョン・デヴィッド・ワシントン、マーゴット・ロビーら超豪華キャストが集結したデヴィッド・O・ラッセル監督作『アムステルダム』の撮影現場で、クリスチャン・ベールは共演クリス・ロックのことを避けるようにしていたらしい。
例のアカデミー賞のビンタ事件で?と思われるかもしれないが、それとは全く関係ない。そもそも本作の撮影は2021年初めのことで、アカデミー賞授賞式よりずっと前の話だ。ベールが避けていた理由とは、「クリスが面白すぎる」ためである。
クリス・ロックといえばアメリカで最も有名なコメディアンの1人。どうやらロックは現場でもすべらない話をしまくり、あまりの面白さにベールが役に集中できなくなってしまったらしい。米IndieWireで語っている。
「彼のとの初日のことなんですけど、彼と会えるのが嬉しくって。彼のスタンダップの大ファンなんですよ。それで彼がやってきて、何やら始めたんです。デヴィッド(監督)が、何かネタを話してやってくれって彼に言ったんですよ。デヴィッドはよくそういう風にするらしいんですけど、それが最高で。
クリスがあんまりにも面白いから、これはもう演技ができないということで。だって、ただクリス・ロックに爆笑してる素のクリスチャン状態になっちゃってましたからね。だから彼に言ったんです。“あなたの話は大好きだし、共通の友達もいるんだけど、もうこれ以上は無理です。デヴィッドの依頼は、僕が笑ってるところ見せるってことじゃないから。彼の望みは、僕がバートを演じることなのに、バートへのなりかたがわからなくなっちゃう”。」

ベールといえば、徹底的に役に入り込む「メソッド演技」の実践者としても知られる。そのため、現場では孤立するようにしているそうだ。「(共演する)人たちのことを知り過ぎてしまうと、シーンでの自分の演技に信憑性が欠けてしまう」とベール。本作で演じるのは、復員軍人の治療に携わる楽観的な医師。戦争で右目を失い、義眼を装着している。どこか気の抜けた、しかし存在感をじんわり放つユーモラスな姿はベールならでは。クリス・ロックらとの共演シーンもぜひお楽しみに。
映画『アムステルダム』は公開中。
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Source:IndieWire