『ジョン・ウィック』アナ・デ・アルマスのスピンオフ映画、本家シリーズとは「別の世界観」と脚本家 ─ 『ジョン・ウィック』とは「繋がっていない」

『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ映画『バレリーナ(原題:Ballerina)』は、どうやら本家シリーズとは別の世界観で描かれるようだ。
『バレリーナ』は、『ジョン・ウィック パラベラム』(2019)に初登場したバレリーナを主人公に、家族を殺し屋に奪われた若い女性が、復讐のため殺し屋へと変貌していく物語。『ブレードランナー 2049』(2017)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)などで知られるアナ・デ・アルマスが主演する。
『パラベラム』と最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で脚本を務め、スピンオフ映画『バレリーナ(原題:Ballerina)』でもペンを執るシェイ・ハッテンが、外伝の設定などについて米Screen Rantのインタビューで語った。
「『バレリーナ』は、6年前に『ジョン・ウィック』の映画とは関係ない企画で始まったものなので、僕にとっては非常に魅力的な体験となりました。アイデアを持ち込んでみたら、チャド(・スタエルスキ)は親切にも、バレエ劇場を登場させることで3つの設定をさせてくれましたし、そのおかげで物語が非常に上手く展開しました。ですが、このストーリーは『ジョン・ウィック』の世界とは繋がっていないし、その世界とは異なる部分を舞台にしているので、本当にクールだと思います。」
『バレリーナ』には、本家シリーズの主人公ジョン・ウィック役のキアヌ・リーブスをはじめとする主要キャストが登場することが分かっているが、どうやらあのハードな世界観とは異なるトーンで描かれる模様。さらにハッテンは、スピンオフについて次のような説明を続けている。
「オリジナルの脚本はスイスのアルプスが舞台で、それは『ジョン・ウィック』の映画で触れていない領域です。だから良い意味で、『ジョン・ウィック』の爪先を踏みつけることなく、『バレリーナ』の脚本のオリジナルストーリーに忠実でいられたのではないでしょうか。ですが、(主人公は)ジョンと同じバレエ・アカデミーに通っていたキャラクターでもありますから、『バレリーナ』では、その場所でジョンが経験した原点のようなものを目に出来ると思います。とはいえ、別の人物の目を通してですが。新しいキャラクターの目を通して、ウィックに関する答えのいくつかを解き明かすのです。」
『バレリーナ』ではアルマス演じるバレリーナの視点で、ジョン・ウィックの過去やオリジンも解き明かされるというから、シリーズのファンは見逃し厳禁作となることは間違いなさそう。
スピンオフにはリーブスのほか、ウィンストン役のイアン・マクシェーン、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)よりディレクター役のアンジェリカ・ヒューストンが続投。先日亡くなったシャロン役のランス・レディックは全出演シーンの撮影を終えており、故人にとって本作が最後の出演作のひとつとなる。
『ジョン・ウィック』スピンオフ映画『バレリーナ(原題)』の公開時期は未定。
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Source:Screen Rant