コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』2023年1月公開決定&予告編 ─『スリー・ビルボード』監督最新作、予測不可能な衝撃と感動

『スリー・ビルボード』(2017)のマーティン・マクドナー監督が、サーチライト・ピクチャーズとふたたびタッグを組んだ映画『The Banshees of Inisherin(原題)』が、『イニシェリン島の精霊』として2023年1月に日本公開されることが決定した。あわせて、予告映像が到着している。
ヴェネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞、さらにフランシス・マクドーマンドにふたたびアカデミー賞主演女優賞をもたらした傑作、『スリー・ビルボード』の公開から約5年。いまなお演劇界・映画界の最前線に立つ鬼才、マーティン・マクドナーの全世界待望の最新作がついにお披露目となる。
『イニシェリン島の精霊』の舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男であるパードリックは、長年友情を育んできたはずだった友人のコルムに突然の絶縁を告げられる。急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、その理由はわからない。
賢明な妹シボーンや風変わりな隣人ドミニクの力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つ。その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた……。
メインキャラクターのパードリック役を演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、数多くの天才監督たちにその個性を愛され続けるコリン・ファレル。マクドナー監督とは、『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)『セブン・サイコパス』(2012)に続き、3度目のコラボレーションとなる。
コルム役には、『ヒットマンズ・レクイエム』でもファレルと共演し、マクドナー監督の世界観に深みを与える名優、ブレンダン・グリーソン。さらに超個性的な面構えと唯一無二の存在感を持つバリー・コーガン。そしてマクドナー監督に見出され、『スリー・ビルボード』に引き続き知的な美しさと存在感で観るものを魅了する俳優、ケリー・コンドンが共演している。
公開された予告映像でも確認できるように、才気に満ちた台詞の応酬とともに喜劇と悲劇のはざまを揺れ続け、突然訪れる結末に震撼する、まさに“マクドナー印”の最新作。マクドナー監督だけが描き得る、エモーショナルで予測不可能な衝撃と感動に注目だ。なお本作は、2022年8月31日から開幕する第79回ヴェネチア国際映画祭、コンペティション部門での初お披露目に続き、9月8日から開催のトロント国際映画祭での上映も決定済みである。
『イニシェリン島の精霊』は、2023年1月にTOHOシネマズ シャンテほかロードショー。
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