実写版『バービー』脚本に『レディ・バード』グレタ・ガーウィグが就任、監督兼任の方針 ─ 『フランシス・ハ』脚本家タッグ復活、マーゴット・ロビー主演

米国の玩具メーカー・マテルの着せ替え人形「バービー」を実写映画化する『バービー(邦題未定、原題:Barbie)』に、脚本家として『レディ・バード』(2017)のグレタ・ガーウィグ監督、『イカとクジラ』(2005)『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』(2017)などのノア・バームバック監督のタッグが就任した。米The Hollywood Reporterなどが報じている。
バービーの実写映画化は長らくマテルとソニー・ピクチャーズのもとで企画されてきたが、2018年に映画化権がマテルに戻り、ワーナー・ブラザースとのタッグで仕切り直された。2019年1月には、『スーサイド・スクワッド』(2016)『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2018)のマーゴット・ロビーが主演・プロデューサーに就任している。
『レディ・バード』でアカデミー賞などいくつもの映画賞で脚本賞・監督賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグ、『イカとクジラ』で同じくアカデミー脚本賞にノミネートされたノア・バームバックのタッグは、いわゆる“人気ブランドの映画化作品”としては意外な人選だ。それぞれにコミカルかつ胸に刺さる人間ドラマを得意とする二人は、脚本家として『フランシス・ハ』(2012)『ミストレス・アメリカ』(2015)を共同執筆。女優としても活動するガーウィグは、バームバック監督作品『グリーンバーグ』(2010、別題『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』)にも出演した。
2019年7月現在、『バービー』のストーリーは不明だが、ガーウィグ&バームバックのコンビは、おそらく観客がタイトルからは想像しない物語を届けてくれることだろう。なお、ガーウィグは監督も兼任する見込みだと伝えられている。
ガーウィグの次回作は、ルイーザ・メイ・オルコットの同名小説をメリル・ストリープやシアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、エマ・ストーンら豪華キャストで映画化する『若草物語(邦題未定、原題:Little Women)』。2019年12月25日米国公開予定で、映画賞への期待も大きい一作だ。一方、バームバックもアダム・サンドラー&スカーレット・ヨハンソン主演のNetflixオリジナル映画(タイトル未定)を2019年秋に発表する予定。