お蔵入りのDC映画『バットガール』舞台裏モンタージュ映像が公開 ─ 激しいアクションやトレーニングの日々まとめられる

お蔵入りが決定したDC映画『バットガール(原題)』にバットガール/バーバラ・ゴードン役で主演したレスリー・グレイスが、撮影風景や舞台裏を映したモンタージュ映像を公開した。
『バットガール』は、ゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘であるバーバラがバットガールとして活躍する姿を描く、当初は米HBO Max配信として、その後は劇場公開が検討されていた映画。約9,000万ドルを投じて製作が進行していたが、新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフ新CEOらが、スタジオの将来的な戦略に適さないとして配信中止となった。
@iamlesliegrace i couldn’t resist.. @Omar Apollo ♬ Evergreen (You Didn’t Deserve Me At All) – Omar Apollo
@iamlesliegrace wrote this song during the pandemic.. b4 I even knew ANY of this would be my life 🤷🏽♀️🦇#batgirlsgetlonelytoo #badgirlsgetlonelytoo ♬ Batgirls get lonely too – Leslie Grace
現時点では、いかなる形でもリリースされる見込みのない本作の舞台裏映像2本を、グレイスがTikTokでシェア。1本目の動画には「i couldn’t resist..(抗し難かった)」とコメントが添えらえ、ヴィランらしき人物にバットガールが首を絞められている場面や、激しいアクションシーンに備えてトレーニングに励んだりハーネスを装着して高所から飛び降りたり、バットガールのコスチューム姿で遊具に乗っているグレイスの陽気な姿を目に出来る。
2本目の動画はグレイスがコロナ禍で作曲したという曲に乗せ、燃え盛る撮影セットでの戦闘シーンやサンドバックをパンチしてトレーニングに勤しむグレイスが映っており、ヘアメイクやスタントマンらも登場。いかに多くの関係者が、『バットガール』を完成させるために尽力したかが伺える。それだけに、スタッフ&キャストが一丸となって協力した映画が、日の目を見ることがないとは非常に残念だ。グレイスが投稿した動画には、そんな想いが込められているのではないだろうか。
先日、本作にヴィランのファイヤーフライ/ガーフィールド・リンズ役で出演したブレンダン・フレイザーもお蔵入りについて、「残念でしたよ。ファンは心からこの映画の製作を望んでいたし、レスリー・グレイスはエネルギッシュでパワーの源のようでした」と発言。さらに、「配信サービスと劇場公開の板挟みになる今の時代に製作され、この映画は警告を促す存在になってしまいました」とも述べていた。
主演のグレイスとヴィランのフレイザーの他には、『ジャスティス・リーグ』(2017)でジェームズ・ゴードンを演じたJ・K・シモンズが続投し、ティム・バートン版でバットマンを演じたマイケル・キートンも再登場する予定だった。
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