お蔵入りの『バットガール』は「公開できるものではなかった」「DCにダメージを与えていただろう」とDCスタジオ代表

2022年夏、米ワーナー新体制の戦略のもとで、完成間近だったDC映画『バットガール(原題)』がお蔵入りとなるショッキングなニュースが伝えられ、大きな物議を醸した。しかし、「DCスタジオ」の新CEOに就任したピーター・サフランは新DCユニバース「ファースト・チャプター」の発表に付随する形で、『バットガール』の中止は「正しい決断だった」と以下のように説明している。米Varietyが報じた。
「『バットガール』のキャラクターは、我々の物語に必然的に登場することになります。『バットガール』については、映画が製作プロセスの終盤でキャンセルになったことが問題だったのではありません。私は映画を観ましたが、あの映画にはカメラの前にも後ろにも、信じられないほど才能ある人々が大勢います。
ですが、あの映画は公開できる作品ではありませんでした。こういうことは時に起こり得ますし、あの映画はリリースに値しなかったのです。(ワーナー・ブラザース・ディスカバリー社長兼CEOのデヴィッド・)ザスラフと彼のチームは、DCにダメージを与えるからキャンセルするという、非常に大胆かつ勇気のある決断をしました。あの映画は関係者にもダメージを与えていたでしょう。」
「『バットガール』がDCにダメージを与えていただろう」とは、キャストやスタッフにとってかなり耳が痛い言葉に違いないが、それでもサフランは、監督のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーや脚本家と再び仕事をしたいと述べている。
「彼らは、DCをサポートするために本当に努力してくれたと思います。キャラクターやストーリー、すべてのクオリティにおいてです。先週、監督のアディルとビラルと話をしましたが、また彼らと一緒に仕事がしたいですね。クリスティーナ・ホドソンが執筆し、すでにDCとのビジネスに復帰している人たちもいます。さっきも述べたように、多くの才能ある人々が関わっていましたが、この映画はリリースすることが出来ませんでした。テレビ向けに製作されたので、映画市場では競えなかったでしょう。ですから、簡単な決断ではなかったと思いますが、棚上げという正しい決断を下したのです。」
残念ながら単独映画としては公開されたなかったが、サフランが「『バットガール』のキャラクターは、我々の物語に必然的に登場することになります」と発言していたことから、「DCスタジオ」が発表した新DCユニバース第1章『Gods and Monsters』に何らかの形で合流する可能性は残されているかもしれない。
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Source:Variety