『ザ・バットマン』『シャザム!』続編、米公開延期が決定 ─ 『ザ・フラッシュ』繰り上げ、ワーナーの公開スケジュールに大幅変更

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて、DCコミックスの新たな単独映画『ザ・バットマン(原題)』の米国公開日が、2021年6月21日から2021年10月1日に延期された。米ワーナー・ブラザーズが公式発表した。
『ザ・バットマン』は、2020年1月下旬に撮影が開始され、3月14日に撮影の中断が伝えられている。4月9日(米国時間)、マット・リーヴス監督は撮影中断の影響について、“撮影は全体の4分の1が終わったところで、まだ編集作業が正式に始まっているわけではない”と語っていた。撮影自体は順調に進んでいたようだが、再開の見通しが立たない状況を踏まえて、延期に至ったと思われる。
また、DC映画については、『シャザム!』続編(タイトル未定)が2022年4月1日から11月4日へと約7ヶ月繰り下げられ、エズラ・ミラー主演『ザ・フラッシュ(原題)』に関しては、2022年7月1日から6月3日へと約1ヶ月の公開繰り上げとなっている。
そのほか、バズ・ラーマン監督&トム・ハンクス出演によるエルヴィス・プレスリーの伝記映画(タイトル未定)が2021年10月1日から11月5日に延期され、ウィル・スミス主演のテニス伝記映画『King Richard(原題)』が2020年11月25日から2021年11月19日に約1年の延期となった。ドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」(1999-2007)の前日譚映画『The Many Saints of Newark(原題)』も2020年9月25日から2021年3月12日に延期されている。
ちなみに今回の発表では、クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』およびDC映画『ワンダーウーマン 1984』の米国公開日に新たな変更は加えられていない。米国では『TENET テネット』は7月17日、『ワンダーウーマン 1984』は8月14日に公開予定だ。とはいえ、先の見えない状況ゆえ、今後の情報には引き続き注視したい。
(※本記事の公開スケジュールはすべて米国公開予定日)
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Source: The Hollywood Reporter, Variety