「ベター・コール・ソウル」ボブ・オデンカーク、心臓発作が意外な影響 ─ 演じることが「楽になった」

2021年7月、人気海外ドラマ「ベター・コール・ソウル」シーズン6の撮影中に主演のボブ・オデンカークが心臓発作を起こし緊急搬送された。幸いにもオデンカークは見事な回復を遂げ、5週間の中断を経て撮影に復帰。この生死をさまよう体験は、彼の俳優としてのキャリアに意外な影響を与えていたようだ。オデンカークが米NPRのインタビューで語っている。
「まるで生まれ変わったみたいに、人生全体に対して不思議なほど新鮮なエネルギーが湧いてきたんです。『みんな!仕事に戻って番組を作ろう!』 という感じです。」
手術後すぐ「さあ、仕事に戻ろう」と口にしたというオデンカーク。その時のエネルギーは撮影に戻るまで持続し、俳優として自分ではない‟誰か”を演じることがより楽になったという。「他人の人生の瞬間に身を置いて、『このあと何が起きるのか分からない』という不安な感覚を味わう奇妙な心理ゲームを演じているわけです。この奇妙な視点の世界観をもつことが、より楽になりました。あそこで起きたことには、今後も触れていきたいです。毎日あの時のことを思い出して、再びつながりたいと思っています」。
また、「ベター・コール・ソウル」ショーランナーのピーター・グールドも、オデンカークの演技の違いに気づいたという。「とても緊張感のある瞬間でした。ボブが発作を起こした時に僕は現場にいませんでしたが、彼が戻ってきた時はいましたから。みんな『どんな感じになるだろう?』と思ってたんです。そして結果として、素晴らしいものになりました。想像できる中で、最も希望に満ちたことの一つでしたよ」。
オデンカークは、心臓発作を起こした時に撮影していたエピソードがシーズン6エピソード8「狙い撃ち」であることを米Entertainment Weeklyに明かしている。グールドが「心臓発作の前と後の人間を比べたいなら、キムとジミーがラロと計画について話しているシーンを見てほしい」と笑いながら補足したように、当該シーンを見ればオデンカークの演技の違いに気付くことができるかもしれない。
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Source: NPR, Entertainment Weekly