『Mr.ビーン』アニメ映画で復活なるか、ローワン・アトキンソンが企画認める

日本を含む世界各国で人気を博した、イギリス発のコメディ・シリーズ「Mr.ビーン」がアニメ映画として復活する可能性が出てきた。Mr.ビーン役でおなじみ、ローワン・アトキンソンが企画の存在を認めている。米Variety、Deadlineなどが報じた。
「Mr.ビーン」はアトキンソン演じる“謎の男”ビーンがあらゆる場所を舞台に騒動を巻き起こすコメディで、1990~1995年にテレビ版が製作された。ビーン自身はほとんど声を発さず、アトキンソンの身体表現で笑わせるスタイルによって言語の壁を超えた支持を獲得。時には過激すぎるほどのブラック・ユーモアも特徴のひとつだが、日本ではNHKで放送され、コアなファンを生む人気を巻き起こした。その後、映画版『ビーン』(1997)や続編『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(2007)も製作されている。
このたび、アトキンソンは「『Mr.ビーン』のアニメ映画版を開発しています。今は山のふもとにいるというところ」と発言。企画は初期段階にあるようだが、アニメ映画化の企画が動いていることを明らかにした。もともと本国イギリスにおいては、「Mr.ビーン」のテレビアニメ版が2002~2004年、2015~2016年、2019年の3度にわたって放送されており、アトキンソンが主演・製作総指揮を担当している。
シリーズの人気が高まったのち、アトキンソンはビーン役を演じることに消極的な姿勢を示しており、ビーン役からの“卒業”を示唆するコメントもしばしば聞かれていた。今回も「彼を演じるのはそれほど楽しくないんです。責任が重いし、ストレスフルだし、疲れる」と述べてはいるが、アニメ映画版については「身体で演じるより、声で演じるほうがやりやすい」と語っている。
ちなみにアトキンソンの次回作は、『ジョニー・イングリッシュ』シリーズの製作陣と再タッグを組むNetflixドラマ「Man vs. Bee(原題)」。高級マンションのハウスシッターがハチと戦う物語らしく……こちらも「Mr.ビーン」に劣らぬ大暴れと大騒動に期待できそうだ。