鬼才ポール・バーホーベン、モーパッサン著『ベラミ』をドラマ化 ─ 全編フランス語、2021年撮影予定

『ロボコップ』(1987)『ショーガール』(1995)『エル ELLE』(2016)などの鬼才ポール・バーホーベン監督が、作家ギ・ド・モーパッサンによるフランス文学『ベラミ』をドラマ化する。数多くのバーホーベン監督作品で製作を務めてきた、サイード・ベン・サイード氏が自身のTwitterにて明かした。
Paul Verhoeven travaille actuellement avec Gerard Soeteman (Black Book, Flesh and blood, Spetters, etc) à une adaptation contemporaine du roman de Maupassant « Bel Ami » en mini-série de 8 épisodes de 52’. Le tournage aura lieu en France, en langue française pendant l’été 2021. pic.twitter.com/SbOtRRyML2
— Saïd Ben Saïd (@saidbensaid66) May 11, 2020
原作『ベラミ』は、貧しい生活を送るジャーナリストの青年ジョルジュ・デュロワが持ち前の美貌を武器に、数々の女性を踏み台にしながら、新聞界をのし上がっていく物語。全編フランス語で、舞台を現代に置き換えた作品になるというドラマ版は、全8話構成で各話52分になるという。バーホーベン監督は全てのエピソードで監督を務め、ショーランナーも兼任。過激な性描写や暴力演出を得意とするバーホーベン監督には相応しい作品と言えるだろう。
脚本を執筆するのは、『SPETTERS/スペッターズ』(1980)『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣』(1985)『ブラックブック』(2006)などでバーホーベン監督とタッグ経験のあるジェラルド・ソエトマン。撮影は2021年夏にフランス・パリで行われる。キャストは不明のため、続報に期待したい。
ちなみに、モーパッサン著『ベラミ』はこれまでにも数多く映像化されてきた。近年では、ロバート・パティンソン主演による映画『ベラミ 愛を弄ぶ男』が2012年に発表されている。