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『レオン』リュック・ベッソン監督の新作『Dogman』が絶賛、「最高傑作だ」と映画バイヤーら驚愕 ─ 日本の配給会社とも商談中

Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Luc_Besson_(28439137772).jpg

『レオン』(1994)『フィフス・エレメント』(1997)などの傑作で知られるリュック・ベッソン監督による最新作『Dogman(原題)』がヨーロッパ最大級の映画見本市「European Film Market」で話題を集めている。米Varietyが報じている。

『Dogman』は父の虐待によって傷づけられた少年ダグラスが、犬の愛を通して救いを見い出し成長する壮大な物語だ。主人公ダグラスを演じているのは、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で、『ニトラム/NITRAM』の演技で主演男優賞に輝いたケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。社会派ホラー映画『ゲット・アウト』(2017)、『スリー・ビルボード』(2019)といった秀作に数多く出演している気鋭俳優である。

ベッソン監督前回作ANNA/アナ』(2019)に比べて、本作はダークなトーンで描かれているとのこと。『レオン』(1994)、『ニキータ』(1990)、『グラン・ブルー』(1988)、『サブウェイ』(1984)では、アウトサイダーか社会の片隅で生きる主人公によって物語が展開されてきたが、それらに近しいものがあるようだ。

European Film Marketでの試写にて上映された本作。「試写会を1回開催しましたが、バイヤーたちは唖然とし、『リュック・ベッソンのこれまでの最高傑作、最も成熟した映画』と話し、その中には『傑作だ』と呼ぶ人さえ現れました」と、映画セールス会社「Kinology」創設者のグレゴワール・メランは語っている。Kinologyは本作の配給に向けて、イタリア、ドイツ、スペインなどの主要海外エリアにおける映画配給会社と契約を締結。米国、英国、韓国、日本の映画配給会社とも積極的に商談を行っている最中だという。

本作は『ANNA/アナ』以来、4年ぶりのベッソン作品。2018年5月、性的暴行容疑が報じられたことがあったが、ベッソン側はこれを否定、フランス検察当局も不起訴としていた。

絶賛されているこの最新作と共に、ベッソン監督は復活なるか。『Dogman(原題)』は2023年4月19日よりフランスにて公開。

Source:Variety

Writer

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山野井 俊Shun Yamanoi

THE RIVER編集部員。東京都出身。幼少期を海外にて、約14年間過ごす。某ライフスタイルメディアを経て、THE RIVER編集部に加わる。これまで、主に記事執筆やインタビュー取材などを担当してきた。さまざまなジャンルをこよなく愛する、大の映画好き。

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