ブルックリン橋で『スター・ウォーズ』のテーマを歌いながら正義を貫く“自転車専用車線”のジェダイ現る
米国ニューヨークのイースト・リバーを跨ぎブルックリンとマンハッタンを結ぶブルックリン・ブリッジという橋があることは、ご存じの方も、渡ったことあるよ!という方も、あるいは毎日渡っている方もいるかもしれない。
ちなみにぼくは、ゴールデン・ゲート・ブリッジは渡ったことがあるが、残念ながらブルックリン・ブリッジは一度も渡ったことがない。元々の名称は“イースト・リバー・ブリッジ”と呼ばれていたそうだが、1915年に現在の名前が正式名称として認定されたという米国内で最も古い吊り橋のひとつである。
そして映画愛好家の方にとっては、アメリカ映画の印象的なシーンに度々登場するという意味で、とても馴染み深い橋なのではないだろうか。
例えばまさにブルックリンとマンハッタンを舞台として描かれたジョン・トラボルタの出世作、ジョン・バダム監督の『サタデー・ナイト・フィーバー』や、ごく個人的な目線だとルチオ・フルチ監督のゾンビ映画『サンゲリア』、あとは近年でもっとも印象的なものとして、マット・リーヴス監督の『クローバーフィールド/HAKAISHA』での衝撃シーンなどなど、その他にも数多くの映画に登場している。

さて、このブルックリン・ブリッジにおいて2017年1月のはじめに撮影された、“正義を歌い上げるジェダイ・ナイト”の映像が公開されている。それは何かと言えば、『スター・ウォーズ』のメインテーマにのせて“自転車専用車線”(バイク・レーン)のマナーを訴える、あるひとりの男の壮大な姿である。
日本でも近年わりとメジャーになりつつある自転車専用車線、つまり歩行者でも自動車でもなく自転車が優先的に走行することが定められた道路。大きな目的のひとつとしては、歩行者と自転車の接触事故防止、あるいは自転車と自動車の接触事故防止ということがあると思うが、地域や状況によってはなかなかそのマナーへの理解度が低く、自転車専用車線が歩行者で埋め尽くされているというケースがあるわけだ。
そこでこのブルックリン・ブリッジに登場したのだが、“ここはバイク・レーンだよ〜♪”と高らかに歌う、自転車専用車線のジェダイとでも呼ぶべき男なのである。
その勇姿をぜひご覧いただきたい。
最後に老婆心ながら一点だけ、この男の姿は確かに清々しいので、これを観て日本でも真似してみたくなる人が続出だと思うが、場合によってはトラブルのもとだと思うので…、この歌のご利用は、自己責任で計画的に願いたい。個人的には、大いにやってみたいけれどね。