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ペニーワイズ役ビル・スカルスガルド、スウェーデン史上最悪の犯罪者に ─ Netflix実話ドラマで「ストックホルム症候群の実態暴く」

ビル・スカルスガルド
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42717006345/ Remixed by THE RIVER

『IT/イット』シリーズのペニーワイズ役で知られる俳優ビル・スカルスガルドが、スウェーデンの犯罪者クラーク・オロフソンを描いたNetflixドラマ「クラーク(原題:Clark)」にて主演・製作総指揮を務めることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

「クラーク」は、オロフソンによる自伝『Vafan var det som hände(原題)』が原作。スウェーデン史上最悪の犯罪者のオロフソンが、銀行強盗や麻薬密売の罪で警察に追われ、脱獄を繰り返していた1960年代から、現代に至るまでの姿を記した作品だ。ドラマ版は全6話構成で、スウェーデン語で製作される。

監督・脚本・製作総指揮を兼任する『ポーラー 狙われた暗殺者』(2019)のジョナス・アカーランドは、本作について「ストックホルム症候群の実態を暴く」作品になると語っている。ストックホルム症候群とは、被害者が犯罪の加害者に対して好意的な感情を抱くこと。本作では、その概念が生まれたきっかけのノルマルム広場強盗事件も描いている。

ノルマルム広場強盗事件は、1973年、仮出所したばかりのジャンエリック・オルソンが武装して、スウェーデンの首都ストックホルムにある銀行に入り、銀行員を人質に立てこもったもの。オルソンは、当時収監されていた友人であるオロフソンを釈放し、現場に連れて来るよう要求して、警察側は条件を呑むことに。二人はその後、現場からの逃走を図ったものの、最終的には逮捕された。

もっともアカーランドは、「クラーク」は「ノルマルム広場強盗事件だけを描いた作品ではない」とも説明している。「政治的に最も正しくない行動を取り、政治的に間違った生き方をした男の物語であり、暴力に満ち溢れながらもウィットに富んだ、感情的、現実的でシュールな伝記作品です」。主演のスカルスガルドについては「この作品に最も相応しい」「ストックホルム症候群を上手く表現してくれるだろう」と信頼を寄せた。

『IT/イット』シリーズで凶悪な殺人ピエロ・ペニーワイズ役を圧倒的な憑依ぶりで演じ切ったスカルスガルドは、オロフソン役にまさしく適任だろう。スカルスガルド自身は「オロフソンは、良くも悪くも、スウェーデン史上もっとも魅力的で興味深い人物の一人です」としつつ、「喜びと恐怖が入り交じる中でこの挑戦を受けました」と語っている。

ビル、トム・ホランドの次回作にも出ています

Source: VarietyDeadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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