【バイオハザード: ザ・ファイナルを観る前に】過去シリーズを徹底復習!ビビリな私のバイオ日記【バイオハザード1編】
さて、12月。いよいよ『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』が公開間近だが、そのあとには2002年から続いてきた大人気ゾンビサバイバルアクションシリーズの完結編『バイオハザード ザ・ファイナル』が公開される。

よくありがちな、ファイナルとか最終章とか言っておきながら実は続編が続いて行く、というタイプではなく今作で本当に完結するのだそう。しかも、女の子にとっても、カリスマモデルのローラが出演するということで、観たい気持ちが大きいのではないだろうか。
しかしながら、女の子にとって今作は以下の理由でなかなかハードルが高い気がする。
- ゾンビが怖い
- ゲーム版(原案)を知らない
- アクション映画をあまり見ない
- 今までの作品を見てきていないので内容がわからない
特に3つめに関しては、シリーズものあるあるで、今までの作品を見てきていないからいきなりそれだけを観る事ができないというハードルの高さがある。まあ、今作に伴って見ていなかったものを見ようと思っても、怖かったり時間がかかるし、色々辛いと思うのだ。
なにより、このシリーズは全体を通して専門用語や設定が細かい。そして『バイオハザード』は原案がゲームの映画という事もあり、ゲームとの関係性も知っていると尚楽しめるはず。
そこで、お化けが怖いビビリな(だけどゾンビはいける)私が、今までの作品を見てこなかった方、内容がうろ覚えな人に向けて、シリーズ一作目から最新作の見所まで本日から毎日ご紹介していこうと思う。ズバリ、「ビビリな私のバイオ日記」だ。 早速ではあるが、本日はシリーズ一作目である『バイオハザード』をご紹介したい。
【注意】
この記事には、2002年の映画『バイオハザード』に関するネタバレ内容が含まれています。
2002年『バイオハザード』

監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
全ての始まりである一作目。後に出てくる専門用語みたいなものが、今作で諸々紹介されているので重要な作品だ。あらすじに沿って説明させていただくが、まだ観ていない方は是非鑑賞をオススメしたい。なかなか怖いけど。
アンブレラ社

物語の舞台はラクーンシティという架空都市。その都市の地下深くに、ハイブという機密研究所が存在する。そこは、全米の家庭用医薬品シェア90%を誇る巨大複合企業、アンブレラ社のものだ。 このアンブレラ社が、全作を通して悪者なので覚えておくように。 何故、知名度の高い大企業がコソコソ地下に潜って研究を行っているのか。勿論悪いものを作っていたからだ。それがTウィルスという生物兵器(簡単に言うとゾンビ化する)だった。
ハイブ内でTウィルスが漏洩、バイオハザードが発生

さて、ある日このハイブ内で、何者かがこのTウィルスと解毒剤を持ち出した際に、Tウィルスを故意に漏洩させた。非常に強い感染力を持つため、ウィルスは空気感染し、施設の中にいた人が感染。職員たちは逃げ惑うのだが、施設は何者かによって封鎖されてしまい、皆死亡。
主な登場人物
アリス:主人公。ミラ・ジョヴォヴィッチ。記憶喪失の戦闘力高め女子。
マット:アリスが目覚めた洋館にいた男。『アグリーベティ』のダニエル。
スペンサー:アリスの夫?同じように記憶喪失で倒れていた所を発見される。
隊長:冷静な普通にいい人。
レイン:男勝りな女性隊員。ミシェル・ロドリゲス。
チャド:隊員。IT担当。色々なシステムの解除など頑張る。
J.D:隊員。レインが好きな人。
その他隊員数名
主人公のアリスは何者なのか

アリスは洋館で目を覚ます。記憶障害であるようで、自分が何者か分からず、屋敷をうろうろしてると、自分が男と写っている写真立てを見つける。すると同時に特殊部隊がいきなりやってきて、取り押さえられる。 そこで、アリスもアンブレラ社の社員だという事、そして洋館がハイブの入り口である事がわかる。記憶障害は、研究所で何かが起きた時に発される神経ガスによるものだった。

そしてその時洋館に侵入していた男がいた。一緒に取り押さえられた彼は、自称警官のマット。特殊部隊はアリスと彼をハイブに連れていく事にする。 ハイブに向かう列車があるホームにたどり着くと、列車の中にアリスと同じように記憶障害で倒れていた男スペンサーを発見する。その男はアリスと一緒に写真に写っていた男で、同じ指輪をしていた事からアリスの夫ではないかと予測できる。
何の目的で部隊がハイブに潜入したのか

ハイブが主に今作のアクションシーンの舞台なのだが、そもそも何故彼らは閉鎖されたハイブに潜入するミッションがあったのか。それは、ハイブを管理している人工知能システム、レッド・クイーンを徹底的にシャットダウンするためだった。実は、冒頭で起きたハイブの事件の際、このレッド・クイーンこそが出入り口を封鎖した張本人だったのだ。故に本社が、その行為をレッド・クイーンのバグだと考え、シャットダウンさせに特殊部隊を向かわせた。 それにしても、アリスはともかく部外者のマットもミッションに連れて行くなんて、どうかしてるぜ!
最も印象的な、レーザー室のシーン
施設に潜入した彼らは、荒れたオフィスを通過して“食堂”と地図に記載されている場所につく。その奥にレッド・クイーンのコントロール室があるのだが、ついてみるとまず食堂が食堂じゃない。管が沢山繋がれたコンテナがわんさか並んである不気味な場所だったのだ。実は、その中にはアンブレラ社が生み出した怪物が眠っている。
部隊の一部がその場に残り、アリスを含め隊長陣が奥に進むと、あの有名なレーザー室に到達する。このレーザー室はバイオハザードシリーズの中で最もアイコニックなものとなってくるのだが、まあ入ったら最後、どう頑張ってもレーザー光線によって身体をバラバラにされてしまう、デストラップなのだ。

(キアヌ・リーブスのマトリックス技でもこりゃダメだな)
隊長を含め数人がそこで死ぬが、トラップシステムを解除する事に成功したチャドとアリスは進み、レッド・クイーンをシャットダウンすることに成功。
ついにアンデッドが登場!

先ほどの食堂にアリスたちが戻ると、どうやらレインが職員を発見した。と、思ったらそいつが襲いかかってきて噛まれる。「あのビッチ、狂ってやがる!」って言うんだけど、いやいやどう考えてもゾンビじゃん!

そこからどんどんアンデッドが食堂に集まってきて、一同困惑しながらも戦う。この時の銃撃の弾みで、先ほど紹介したアンテナがひとつアンロックされてしまうのだが、一行は気づかずとりあえず逃げ出す。
レインが噛まれてしまったため、解毒剤を探しながらハイブを脱出しようとする。ここから、彼らのサバイバルは始まるわけだ。

バイオのアイコニック的キャラ、ゾンビ犬にも注目!
『バイオハザード』シリーズは、ゲームにいないオリジナルキャラクターが多い。しかし、クリーチャーは主にゲームとリンクしているので要チェック!まずはアンデッド、ゾンビだ。もう彼らなくしてこの映画は生まれない。

そしてその次に良く出てくるのが、ケルベロス。ドーベルマン犬のゾンビだ。ハイブの中で実験用に飼育していた彼らもTウィルスに感染してしまってそうなる。
マットの正体

部隊に捕らえられた謎の男マット。実は彼が、警察ではなく環境保護家であることが判明する。彼はアンブレラ社の悪事を暴いてやろうと思い、妹を社内に潜入させ、内部事情を聞き出そうとしてた。彼の妹もまた、協力者として内部の者とコンタクトをとっていた。しかし、妹はバイオハザードに巻き込まれて死亡(アンデッドとして出てくる)彼はその内部協力者が彼女を裏切ったのではないかと思っている。
アリスはそこで、自分が彼女とやり取りをしていた内部の協力者であった事を断片的な記憶として思い出す。
アリスの夫?スペンサーの正体

アリスが記憶を戻して行くと同時に、同じく記憶障害であったスペンサーも記憶を取り戻す。実は、冒頭でTウィルスと解毒剤を持ち出し、ウィルスを漏洩させた者はスペンサーだったのだ。あと一歩で施設を出ようって時にガスを吸ってしまって倒れていた。つまり、解毒剤は乗ってきた列車にある事がわかる。
アリスは彼と社の命令によって偽装結婚(ハイブの入り口の護衛のため)をしていたが、マットの妹を裏切ったのではなく「アンブレラ社をぶっ潰して」と同じ志しを持っていたのだ。
マット、レイン、アリスはスペンサーに銃を奪われ研究室に閉じ込められてしまう。だが、途中はぐれてしまったチャドがそこで登場し、皆で列車まで向かうことに成功。(グッジョブ!)
一作目のラスボスは、リッカー

さて、この時ここであの食堂に眠っていた怪物リッカーがラスボスとして登場する。リッカーもゲームに登場してくるクリーチャーだ。スペンサーはリッカーに襲われ、死亡。一行が列車までたどり着くと、彼の死体を発見する。彼が持っていた解毒剤をレインに刺し、発射させて洋館まで向かう際にリッカーが襲ってくる。まずチャドがやられるんだけど、その際に血などが飛び散る映像がなかった。
これを監督は「実は生きていたって事で再び出す可能性を残していた」と話しているのだが、今のところ『ザ・ファイナル』まで出てきていないので、まず生きていないだろう。(『ザ・ファイナル』で出てきたら凄いな……)

リッカーと死闘の際、レインはアンデッド化、マットはリッカーに引っ掻かれるなどするも無事勝利。
アリスとマットは洋館にたどり着き、マットに解毒剤を打とうとした所でアンブレラ社の研究員に取り押さえられる。彼らは、既に傷口から変異が始まっているマットをみて「ネメシス計画で使おう」と意味深な発言を残し、連れて行ってしまう。アリスもまた、アンブレラ社の病院に連れて行かれる。

個人的に、海外ドラマ『アグリーベティ』でダニエルが大好きだったので、凄く心痛めるシーンだ……。ダニエル〜(泣)
二作目『バイオハザードII アポカリプス』の序章
映画は、アリスが目を覚まし病院を抜け、荒れ果てたラクーンシティを目の当たりにするという続編の冒頭シーンが流れて終わる。
一作目が研究所という閉鎖的な空間が舞台だった事に対して、ついに次作は街を舞台にアンデッドとの攻防を繰り広げる事となるのだ。

ゲームを原案としているものの、ストーリーはオリジナルに展開されている事が特徴。ちなみに、ミラ・ジョヴォヴィッチはほぼ全てのアクションシーンをスタントなしで行っていた。故に映画内で見られるアリスの痣は本物らしい。
もともと原案となっているゲームの大ファンだった彼女は、映画化が決定した際に主人公アリス役を熱望。監督もまたゲームの大ファンであり、彼女の熱意をかって起用した。
彼らは後に結婚をして、現在は子供も生まれているラブラブ夫婦なのだ。ほっこりするような話だけど、次作は更にアクション要素が増した作品となっている。
『バイオハザードII アポカリプス』に関してはまた次回!