ケンドリック・ラマー『ブラックパンサー』アルバム、トラックリストとアートが公開に ─ 現行ヒップホップ・シーンのヒーロー大集結

ラッパーのケンドリック・ラマーが、自身がプロデュースを務めるマーベル映画『ブラックパンサー』サウンドトラックのトラックリストおよびジャケットアートを公開した。マーベル映画のサウンドトラックが外部の有名アーティストによって手がけられるのも初だが、このようにアーティスト側から最新アルバムとしてアナウンスされるケースも極めて稀だ。『ブラックパンサー』が、いかに音楽シーンをも巻き込んだセンセーショナルな作品であるかを物語っている。
Black Panther The Album 2/9 pic.twitter.com/MqhsEcj6iF
— Kendrick Lamar (@kendricklamar) 2018年1月31日
オールブラックのジャケットに、ブラックパンサーのネックレス・デザインをあしらったばかりのシンプルさ、右下の『Parental Advisory』ロゴマークは、およそマーベル映画のサウンドトラックには見えぬ硬派な印象を放っている。
参加メンバーは、現時代の最新ヒップホップ・シーンを彩る気鋭揃い。ケンドリック・ラマー自身はもちろん、スクールボーイ・Q、2チェインズ、レイ・シュリマーのスワエ・リー、ビンス・ステープルズにジョルナ・スミス、SOB X RBE、アブ・ソウル、ジェイ・ソック、ジェイムス・ブレイク、さらにはトラヴィス・スコットやフィーチャー、ザ・ウィーク・エンドに至るまで…。もはやマーベル映画の音楽アルバムというより、最新のブラック・ミュージックのトレンドを一枚に収めたコンピレーション・アルバムとも言うべき顔ぶれである。豪華トラックリストは以下の通りだ。
『ブラックパンサー』サウンドトラック 楽曲リスト
- “Black Panther” — Kendrick Lamar
- “All the Stars” — Kendrick Lamar, SZA
- “X” — ScHoolboy Q, 2 Chainz, Saudi
- “The Ways” — Khalid, Swae Lee
- “Opps” — Vince Staples, Yugen Blakrok
- “I Am” — Jorja Smith
- “Paramedic!” — SOB x RBE
- “Bloody Waters” — Ab-Soul, Anderson .Paak, James Blake
- “King’s Dead” — Jay Rock, Kendrick Lamar, Future, James Blake
- “Redemption Interlude”
- “Redemption” — Zacari, Babe’s Wodumo
- “Seasons” — Mozzy, Sjava, Reason
- “Big Shot” — Kendrick Lamar, Travis Scott
- “Pray For Me” — The Weeknd, Kendrick Lamar
「ヒーロー映画云々」の懸念など置き去りにし、音楽シーンともマッシュアップしながら異色の洗練ぶりを見せる『ブラックパンサー』は、その作品自体も「文化的な事件」「史上最もアカデミー賞候補に近いマーベル・スタジオ作品」「ずば抜けて政治的なマーベル作品で、これがマーベル映画だということを思い出さなければいけないほど」と称されるマーベル映画史上最もストイックな作品。日本では2018年3月1日より全国ロードショー。
Source and Eyecatch:https://twitter.com/kendricklamar/status/958788331420069888/