『ブラック・ウィドウ』米国公開が延期に ─ 新型コロナウイルスの影響、新たな日程は未定

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ブラック・ウィドウ』の米国公開が、新型コロナウイルスの影響を受けて延期されることがわかった。米ウォルト・ディズニー・カンパニー/マーベル・スタジオが発表した。
※追記:日本国内での延期も正式に発表された。
『ブラック・ウィドウ』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、MCUの「フェイズ4」を開幕する作品であり、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを主人公とする初めての単独映画。当初、本作は2020年5月1日に日米同日公開と告知されていた。
報道によれば、『ブラック・ウィドウ』の新たな米国公開日は未定。ディズニーは、サーチライト・ピクチャーズ作品『The Personal History of David Copperfield(原題)』を5月8日に、エイミー・アダムス主演のスリラー映画『Woman in the Window(原題)』を5月15日に米国公開する予定だったが、両作の延期も決定。同じく新たな公開日は未定となっている。
またマーベル・スタジオは、同じくMCU作品『エターナルズ(原題:The Eternals)』を11月6日に米国公開予定。『ブラック・ウィドウ』の延期により、関連するMCU作品のスケジュールに影響が生じるかはわかっていない。
ディズニーは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、実写版『ムーラン』および『ニュー・ミュータンツ(原題:The New Mutants)』の米国公開を延期していた。3月上旬、ディズニーは『ブラック・ウィドウ』の米国公開延期を検討していないと報じられたが、その後、同社の方針は大きく変更されたことになる。なお3月16日(米国時間)には、政府や専門機関の方針を受けて、米国最大の映画館チェーン「AMC」が6~12週間の休業を決定していた。他の大手チェーンも相次いで休業を発表しており、同日の時点で、米国にて一時閉鎖される映画館は計3,600館以上にものぼる見込みだ。
ハリウッドでは映画の劇場公開と撮影延期が相次いでおり、『ブラック・ウィドウ』『ムーラン』『ニュー・ミュータンツ』のほか、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『クワイエット・プレイス PART II』『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』が世界的に公開延期となっている。なお、ディズニーは現在も『アルテミスと妖精の身代金』を5月29日に、ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』を6月19日に米国公開予定だ。
Sources: The Hollywood Reporter, Deadline, Variety