『ジョン・ウィック』チャド・スタエルスキ、 マーベル 『ブレイド』監督をやりたかった ─「エッジの効いたR指定版であれば僕に連絡を」

『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキはかねてより、マーベル・コミックによる『ブレイド』映画化の監督として名乗りを上げていたが、どうやらマーベル・スタジオの社長に直接伝えたことがあったという。
チャド・スタエルスキといえば、『ジョン・ウィック』シリーズでおなじみのフィルムメイカーだが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)では第二班監督を務め、『デッドプール2』(2019)ではスタントマンを担当したことでも知られており、マーベル作品とは縁が深い人物。「マーベルはキャリアに多大な影響を与えました。彼らには大きな借りがあります」と、米Comicbook.comに語るスタエルスキは、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の偉大さについてこう説明している。
「『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)の後、ケヴィン(・ファイギ)はとても親切に時間を割いてくれて、良い話を交わすことができました。(一緒に仕事をしたのは)短い期間ではありましたけど、彼はある意味でとても強い指導者でした。まだ数回ほどしか話をしていませんが、彼の物事の考え方ややり方にはとても影響を受けていますよ。」
そんな尊敬してやまないファイギからは、「一緒に何ができるだろうか」と聞かれたそうだ。これに対してスタエルスキは、「あなたに嘘をつくつもりはありません。スタジオの型にはまるかどうかはわかりませんが、『ブレイド』は僕がやってみたい作品のひとつです」と自身が興味を抱く企画について正直に答えたのだという。
マーベル・スタジオはその後、マハーシャラ・アリ主演、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブレイド(原題)』の監督として、バッサム・ターリクを起用。ターリクはパキスタン生まれの米監督であり、ドキュメンタリー『シュガーランドの亡霊たち』(2019)や、リズ・アーメッド主演映画『Mogul Mowgli(原題)』で高く評価された気鋭である。
この選択に対してスタエルスキは、「彼らが望む方向性において、そもそも僕が最適な選択だったのかはわかりません。エッジの効いたR指定版を作りたいのであれば、僕に電話していただければと思いますけど」と、マーベル・スタジオが本作において求めている監督ではなかったと吐露。監督に起用されたターリクについては、「スタジオが選んだ方はとても良い監督だと思いますし、彼らが望む作品の方向性で素晴らしい仕事をしてくれるでしょう」と評価している。
なお、『ブレイド』の脚本は、ドラマ「ウォッチメン」(2019)のステイシー・オセイ・クフォーが手がける。米Colliderによると、2023年11月3日に米国公開に向けて、撮影は2022年10月より開始される見込みとのことだ。
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Source:Comicbook.com , Collider