『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』音楽にハンス・ジマーが就任 ─ 前任者の降板受けて急遽登板

『007』シリーズ第25作、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の音楽を、映画音楽界の名匠ハンス・ジマーが手がけることがわかった。米Varietyが報じている。
もともと『ノー・タイム・トゥ・ダイ』には、監督のキャリー・フクナガが『ビースト・オブ・ノー・ネイション』(2015)「マニアック」(2018)でタッグを組んだ音楽家のダン・ロマーが就任していたが、2019年12月、ロマーは「創造性の違い」を理由にプロジェクトを離脱。本作は2019年4月の公開に向けてイギリス・ロンドンにてポストプロダクション(仕上げ作業)のまっただなかにあるが、数週間にわたって音楽の進捗状況をめぐる噂が流れていたという。
2019年は『X-MEN: ダーク・フェニックス』『ライオン・キング』の2作品のみだったハンス・ジマーは、2020年は『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を皮切りに、『ワンダーウーマン 1984』、『トップガン マーヴェリック』、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督最新作『デューン(原題:Dune)』、さらには「スポンジ・ボブ」のアニメ映画版『The SpongeBob Movie: Sponge on the Run(原題)』で音楽を担当。精力的な活動ぶりを見せつける、“ハンス・ジマー・イヤー”となることは約束されたも同然だ。
もっとも本作は先述の通り、2019年4月に劇場公開を控えており、すでにタイトなスケジュールでの進行は避けられない状況だ。2月中旬にもレコーディングが完了していなければならないとみられるだけに、ハンス本人だけでなく音楽チームの手腕が存分に発揮されることになるだろう。とはいうものの、ハンス・ジマーが手がける『007』の音楽がいったいどんな仕上がりになるのか、おなじみのテーマ曲がどのようにアレンジされるのかは、映画音楽ファンにとって大きな“お楽しみ”といえる。劇場公開を楽しみに待とう。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)全国ロードショー。
Source: Variety