『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』上映時間、シリーズ史上最長か ─ アメリカ、オランダの映画館が告知

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、『007』シリーズ史上最長の上映時間となる可能性が浮上してきた。アメリカ、オランダの映画館が自社のウェブサイトにて相次いで告知している。
米AMC Theatres、米Regal Cinemas、蘭Pathé Netherlandによると、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の上映時間は163分(2時間43分)。あくまで公式情報ではなく、米国チケット販売サイトの最大手Fandangoにも情報が掲載されていないが、すでに一定の信頼性はあるといえるだろう。過去、AMCは自社サイトの上映時間情報について「スタジオから提供されたものであり、変更があれば更新する」との方針を発表していたのである。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が今回の情報通り163分となれば、前作『007/スペクター』(2015)の148分(2時間28分)を抜いてシリーズ史上最長となる。ちなみに『007』史上最短の作品も、同じくダニエル・クレイグがボンドを演じた『007 慰めの報酬』(2008)の106分(1時間46分)。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、同作より約1時間長い作品となった可能性があるわけだ。
もっとも、本作が史上最長のボリュームとなるにせよ、そこには十分な必然性があるだろう。本作にはM役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリスのみならず、『007 スペクター』からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツ、『007 慰めの報酬』からフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが復帰。ウィショーは「(クレイグ版の)全作品の要素を少しずつ取り入れながら、結末へと導いていく」物語だと述べ、脚本・監督のキャリー・フクナガも「これまでの集大成」「ダニエル・クレイグ版の最終章」と豪語しているのだ。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ジェームズ・ボンドは現役を退き、ジャマイカの地で穏やかな生活を満喫していた。ところが、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わりを迎える。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なものだったのだ。やがて、ボンドは脅威をもたらす最新技術を有する黒幕を追うことになる……。

本作にはジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグのほか、『007 スペクター』(2015)からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツ、『007 慰めの報酬』(2008)からフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが復帰。M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリスも続投する。さらに新キャストとして、悪役サフィンを演じるラミ・マレックのほか、「00」エージェントのノミ役にラシャーナ・リンチ、パロマ役にアナ・デ・アルマスらが登場。脚本・監督は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(2015)のキャリー・フクナガが務め、主題歌にはビリー・アイリッシュがシリーズ史上最年少で起用された。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)全国ロードショー。
Sources: AMC Theatres, Regal Cinemas, Pathé Netherland