『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』続編、実現の動きなし ─ マーゴット・ロビー「特に言うことはありません」

『スーサイド・スクワッド』(2016)のハーレイ・クインを主人公とする単独映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020)の続編は、現時点で積極的には進められていないようだ。主演・製作のマーゴット・ロビーが米The Hollywood Reporterにて語った。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)など、ハリウッドを代表するスター女優のひとりとなったマーゴットは、自身の製作会社LuckyChap Entertainmentにてプロデューサーとしても活躍中。代表作のひとつ『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』は、マーゴット演じるハーレイ・クインと仲間たちの活躍を描いた痛快な一作だった。
しかし、マーゴットは「『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の続編はありますか?」との問いに対して「どうでしょう。今のところ、何かが差し迫っているということはありません。特に言っておくべきことはないんですよ」と述べるにとどまった。続編企画が存在しないとは言い切れないものの、少なくとも企画が前向きに動いていることもないのだろう。
コミック映画の場合、現在は映画が公開されるやすぐに続編企画が動き出すことが当たり前の状況となっていることも事実だ。批評家や観客から好意的に受け止められた『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』だが、続編製作が動き出さないことにはひとつの問題がある。それは、ワーナー・ブラザースが期待した興行的成果に至らなかったこと。本作の全世界興行成績は2億185万ドルだが、損益分岐点は2億5,000万~3億ドルだったともいわれているのだ。
マーゴットは本作の公開当時、DCキャラクターの中ではポイズン・アイビーに関心があると述べ、将来的にはハーレイ・クインとの共演にも意欲を示していた。しかし、ヒロインたちの競演が見どころだった『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の続編が作られなければ、必然的に実現の可能性も下がることになるだろう。一方でマーゴット演じるハーレイ・クインは、ジェームズ・ガン監督『ザ・スーサイド・スクワッド』(2021)にて再登場する。もし単独映画の新作がないとしても、こちらの方向でさらなる未来がありうるか。
Source: The Hollywood Reporter, Variety