「ザ・ボーイズ」、全5シーズンが「切りの良い数字」 ─ 最終対決は既に構想、「ゆっくり着実な」製作目指す

Amazon Originalの人気シリーズ「ザ・ボーイズ」は、2019年にシーズン1が配信開始されてから瞬く間に世界的人気を獲得した。その人気ぶりを表すものとして、すでにシーズン3の製作までが決定している。
今後フランチャイズ化の可能性をも秘める「ザ・ボーイズ」では、実際にどれくらいのシーズン数の製作が見込まれているのだろうか。ショーランナーを務めるエリック・クリプキが現時点までの考えを明かしている。
名声に溺れ、腐敗しきったスーパーヒーローに特別な能力のない“ザ・ボーイズ”が立ち向かう物語が描かれる本シリーズを異色のヒーロー譚として成功に導いたクリプキ。米ComicbookMovie.Comとのインタビューで、本シリーズはシーズン数に限りがあるのかどうか訊かれると、「いつ終わるかを言いふらすほど愚かじゃありません」と具体的な言及を控えたものの、「そうはいっても5年くらいが切りの良い数字ですかね」と返答した。「これといった計画は何も言えませんけど。念の為ですが、『スーパーナチュラル』でもそういった計画はありませんでしたよ」。
こう語るクリプキは自身の代表作「スーパーナチュラル」(2005)をショーランナーとしてシーズン5まで牽引。退任の理由として、「5年間続いた物語が終わりを迎えた」「キャラクターや作品のユニバースに対して、新しい価値観やエネルギーを持つ人物に任せるのが理にかなっている」と語っていたが、結果的に同シリーズは15シーズンも制作されることとなった。これほどまでの長寿ドラマとなることを予期していなかったというクリプキだが、「対決がどんなクライマックスを迎えてほしいかということだけは分かっていました」と明かしている。
「ザ・ボーイズ」においてもこれと同様の考えを持っているのだろう、「『ザ・ボーイズ』でも最終対決に向けて物語がどう進んでいくのかは分かっているつもりです」とクリプキ。続けて、「シーズン3に突入することになりますが、ゆっくりと着実に創り上げていきますよ。けど、どんな道を辿るのかはまだ詳しく分かりません。言った通り、『スーパーナチュラル』の長さ(シーズン数)について間違っていましたから、はっきりしたルールは設けないようにします」。
シーズン3の製作は、2021年1月の撮影開始に向けて脚本の執筆段階にある。すでに前4話の脚本は完成しているとのこと。シーズン2では1話あたり12日で撮影されていたが、シーズン3では1話につき15日費やされる予定ということで、クリプキの言う通り「ゆっくりと着実」な製作が行われることになりそうだ。
また、「スーパーナチュラル」でクリプキとタッグを組むジェフリー・ディーン・モーガンがシーズン3に登場する可能性が伝えられており、これについては他作品とのスケジュールの兼ね合いもある為、今のところ確定されていない。ほか新キャストには、「スーパーナチュラル」ディーン役で知られるジェンセン・アクレスがスーパーヒーロー、ソルジャーボーイ役で出演することが決定している。
「ザ・ボーイズ」 シーズン2は全8エピソード。2020年9月4日(金) 第1話~第3話、第4話以降は10月9日まで毎週金曜日に配信。
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Source: ComicbookMovie.Com, EW, Collider