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映画の興収とオモチャ売上は比例しない? ─ マーベル『ブラックパンサー』米グッズ展開はMCU単作最大ラインナップに

ブラックパンサー
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブラックパンサー』関連商品は、続編でない単作としてはMCU史上最大規模のラインナップとなる。Varietyが伝えるところによれば、米国の小売店では『ブラックパンサー』関連商品の品薄状態が続出。ロサンゼルのウォルマートの一店舗によれば、中でもブラックパンサーのマスクとツメは人気のため品薄状態にあるという。

「『ブラックパンサー』には玩具やグッズの購買意欲を煽る力がある」とハズブロ社国際ブランド戦略・マーケティング部門のアダム・ビール氏は意気込む。「ファンはアクション・フィギュアを集めたくなるし、ヒーローの衣装を着たくなるはず。」

『ブラックパンサー』は米国における公開後四日間の興行収入が『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を超えるなど記録的な大ヒットに。映画が驚異的な成功を見せる一方でVariery誌は、映画のヒットと関連商品の売上は必ずしも比例しないとの意見を紹介。前例として『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)と『ワンダーウーマン』(2017)を挙げた。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、米国内の興行収入は2017年公開作として最大の6億ドル超えを記録。関連商品は5億ドルの売上が事前予測されていたものの、結果は3億5,000万ドルにとどまっていた。同様に、2017年初夏の公開で世界的ヒットを記録した『ワンダーウーマン』について玩具メーカー・マテル社の発表によれば、2017年の同社業績は全体12%向上したものの、DCコミック関連商品は売れ行きが下降していたという。

興味深いことに、映画の興行収入が不調でも玩具が好調なケースもあるのだという。アナリストによれば、『トランスフォーマー:最後の騎士王』(2017)は興行的には芳しくなかったものの、ハズブロ社のトランスフォーマー関連商品の売上は前年対比50%の伸びだったという。Variery誌はこれについて、「マーチャンダイジングは(映画のような)単発勝負でなはなく、長期戦であるから」と加える。特に『トランスフォーマー』に関しては、歴史的に映画より玩具文化が先行している点が考えられそうだ。

『ブラックパンサー』関連商品からは、キャラクターらのアクション・フィギュアはもちろん、コスチュームやマスク、靴、ジュエリー、雑貨が米国で発売。スポーツ・ウェアやハイブランドとのコラボレーションも含まれる。日本での映画公開は2018年3月1日より。映画を楽しんだら、グッズの購入もお忘れなく!

Source:http://variety.com/2018/film/news/black-panther-toy-sales-1202706544/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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